目次
犬のしっぽは、まるで人間の表情のようにさまざまな気持ちを伝えています。
例えば、帰宅した時にブンブンとしっぽを振って出迎えてくれる愛犬をみると「喜んでくれているんだなぁ」愛しさが増しますよね。
私たちはよく「愛犬が言葉を話せたらいいのに」と思いますが、しっぽの動きを知ることでその願いが少し叶うようになります。
- しっぽからわかる犬の気持ちが知りたい
- しっぽを振ってるのにいきなり噛まれたけどどうして?
- しっぽをダランとしている時はどうしたらいい?
- 自分のしっぽを追いかけたり噛んだりするのはなぜ?
この記事では、犬のしっぽについても疑問に答えながら、もっと愛犬とたくさんのコミュニケーションがとれる方法をお伝えします。
まずは愛犬の平常時のしっぽをチェック
犬のしっぽは雄弁です。
しっぽの表情を見分けられるようになれば、愛犬とのコミニュケーションが一気に深まるでしょう。
しっぽが伝える情報は、振り方の他に高さ(位置)や形(状態)も重要なチェックポイントです。
犬にしっぽのつき方は異なるため、まずは平常時のしっぽの状態をよく確認しておきましょう。
しっぽの振り方でわかる犬の気持ち
大きくゆっくり振る
しっぽの位置が低い
しっぽを体よりも下の位置にして力を抜いてゆっくりと左右に振っている時は、リラックスしている状態です。
大好きな飼い主さんと一緒にいる時などによく見られます。
しっぽの位置が高い
しっぽを体よりも上の位置で振っている場合には、好奇心旺盛で楽しみな気持ちが高まっています。
友達犬にあった時や、飼い主さんに呼ばれた時、興味のあるものを見つけて集中している時などに見られます。
しっぽが体と同じ高さ
しっぽのが体の高さとほぼ同じで水平になるような位置の時には、警戒している・不安な気持ちになっている状態です。
リラックスしている時と似ていますが、犬の表情は固くなっています。
ストレスの原因となっているものから離れる・取り除くなどしてあげましょう。
上むきでブンブンと大きく振る
しっぽが上向きで大きくブンブン振っているのは、嬉しい!楽しい!という気持ちが溢れている時です。
嬉しすぎると、しっぽと一緒にお尻までフリフリ振っちゃうことも。
上向きのしっぽをピンと立てて素早く小刻みに振る
一見、喜んでいるように見えますが、実は不安や恐怖などを感じている時の振り方です。
犬に噛まれた人が「直前までしっぽを振ってたのに」と言っていたという話を聞いたことはありませんか?
それは嬉しさではなく不快感からしっぽを振っていた時です。
犬種によってはブンブンと振っている時との差がわかりにくいかもしれません。
耳がピンとたっていたり後ろに倒れていたり、鼻の上にシワを作っている、口を固く閉じたり歯を見せたりしているなど、表情が硬くなっていないかをチェックしましょう。
立ったしっぽの先端だけが曲がっている場合もあります。
ストレスで振っている時に見分けるためにも、よろこんでいる時や平常時の愛犬の様子をよく観察しておくことが大切です。
一般的には、犬がしっぽを振る=うれしい時というイメージが浸透しています。
愛犬が飼い主さん以外の人と触れ合う時は、事故にならないように状況をよく見ていてあげましょう。
上向きのしっぽを軽く振る
しっぽが上向きでも、振り幅が小さかったり数回振ってやめてしまったりする時があります。
こんな時は、犬は友好的な気持ちを表しています。
飼い主さんの声かけに反応する・目が合うなどのシーンで見られることも多いですよね。
また「遊んでもらえるかも」「おやつかな?」といった期待の気持ちの表れの場合もあります。
しっぽを振る向きが右と左で気持ちが違う
2007年イタリアの研究グループが「Current Biology」に発表した研究論文では、もうひとつおもしろいことがわかりました。それは、しっぽを振る方向からも犬は気持がわかるというもの。
しっぽを右に振る時は、飼い主さんや仲の良い犬に会った時などポジティブな感情の時。
一方、しっぽを左に振る時は、知らない人や犬などに対して警戒や嫌悪感がある時です。
参照
『Seeing Left- or Right-Asymmetric Tail Wagging Produces Different Emotional Responses in Dogs』
丸めたしっぽを足の間に挟む
不安や恐怖でいっぱいの状態です。体が震える・毛を逆立てる・呼吸が荒くなるなどの様子を見せることもあります。
原因となっているモノや場所からすみやかに離れて、ストレスを解消してあげましょう。
しっぽの毛が逆立っている
犬の毛が逆立つのは、人間でいう鳥肌がたった状態に似ています。
恐怖や怒り・攻撃、興奮の他にも寒さで逆立つことも。
恐怖や攻撃モードに入っている時に、大きな声を出したり、落ち着かせようとして大声で「おすわり」の指示を出すのは逆効果。
さらに興奮モードが高まってしまうため、ストレスの原因からすみやかに離れましょう。
自分のしっぽを追いかける・噛む
遊んでいる
犬は、自分のしっぽを追いかけて遊ぶことがあります。
これは「テイルチェイシング」と呼ばれるもので、視界に入ったしっぽを動くおもちゃ(獲物)に見たてて遊ぶ行動です。
成長とともに落ち着いて落ち着いてくるのが一般的です。
しかし、しっぽを追いかける様子に過度に反応して、笑ったり心配して止めにきたりすると「しっぽを追いかける=飼い主さんがかまってくれる」と学習してしまいます。
そうすると、飼い主さんの気を引きたい時に、自分のしっぽを追いかけたり噛んだりするようになることがあります。
子犬が自分のしっぽを追いかけていても、過剰に反応しないようにしてください。
ストレス
成犬になった犬が長時間しっぽを追いかけている・噛み続けている場合は、問題や病気が疑われます。
ストレスの大きい犬の場合は、自分のしっぽを傷つけるほど噛んでしまう犬もいるため気をつけてあげましょう。
ストレスの原因で考えられること
- 長時間の留守番
- スキンシップ不足
- 家族の喧嘩や不仲
- 引っ越しによる環境の変化
- 飼育環境が適切ではない
- 散歩時間が短い
- 散歩がトレーニングのみで終わり、犬が楽しめる時間がない
他にも、多頭飼いで犬同士の相性が悪いなどが原因のこともあります。
適切な環境で飼育し、朝晩の散歩以外にも十分な遊びの時間を確保してたっぷりとコミュニケーションをとってあげましょう。
病気が原因のことも
自分のしっぽを血が出るほど噛んでしまう時は、病気が原因の可能性もあります。
犬が自分のしっぽを追いかける・噛む様子が気になる場合には、動物病院で相談・診断を受けましょう。
できたらスマホなどで動画を撮影しておくと、より正確な診断を受けられる可能性が高まります。
てんかん
てんかんの発作で、しっぽを追いかける犬もいます。
発作の場合は、しっぽに唸ったり激しく噛み付いたりすることもあります。
皮膚炎による痒み
皮膚炎による痒みで我慢できずに自分のしっぽを噛んでいる場合もあります。
日々のブラッシング時に、毛の下の皮膚の状態をチェックする習慣をつけましょう。
皮膚の炎症は、あっという間に広がって悪化してしまう場合もあります。
気になる部分がある時は、すみやかに獣医師に相談するようにしてください。
ノミやマダニに寄生されている
ノミやマダニに寄生されると、激しい痒みから自分のしっぽを噛んでいる可能性があります。
ノミ・マダニのトラブルは駆除薬で100%防げます。
定期的な投薬を欠かさないようにしましょう。
また、草むらなどノミ・マダニが多い散歩コースを避けるようにしてください。
防虫効果のある犬服などもおすすめです。
◆関連記事◆
【愛犬を害虫から守ろう】蚊・ノミ・マダニによる病気と対策・おすすめの防虫犬服も
しっぽがダランと下がっている
リラックスしている
自然にダランとしっぽを下げていて、足の間になどに入って丸まっていない場合は、犬が落ち着いている状態です。
安心してリラックスしている愛犬の姿は、なんとも愛おしいものですよね。
病気の可能性も
骨折によるしっぽの変形
小型犬の尾骨はとても小さく細いため、わずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。
たとえば、犬同志で遊んでいる時や、飼い主さんが間違えて踏んでしまったなどが原因といった例もあります。
大型犬でも、老犬になると骨折しやすくなるため、気をつけてあげましょう。
椎間板ヘルニアなどの病気
椎間板ヘルニアや馬尾症候群などは、尻尾に症状が現れることがあります。
痛みを伴い、悪化すると歩行困難なども引き起こすため早めに動物病院を受診するようにしてください。
老化現象
犬のしっぽが下がってきて、お尻も小さくなったと感じる場合は、老化による変化の可能性があります。
犬は年齢を重ねると、腰回りの筋肉が落ち腰の位置が低くなります。
愛犬のしっぽが下がってきたなと感じたら、シニアケアを意識するタイミングかもしれません。
歩行をサポートする【IDOGウェルネスウェア】
idogが展開する「unage」(アンエイジ)シリーズは、シニア期や病気のペットが快適に過ごせるアイテムを揃えています。
「IDOGウェルネスウェア」は、いつまでも自分の足でたくさんお散歩を楽しんでほしい、そんな思いで開発されて歩行サポート機能性ウェア。
高機能素材を固着したドッグウェアを着用することにより
- リラックス状態血流の促進
- 体幹安定効果による歩行時の転倒・ふらつきの予防
が期待できます。
◆関連記事◆
老犬が歩かない理由と散歩の仕方・歩行をサポートする犬服の紹介もーシニア犬との暮らし
愛犬のしっぽを読み解いて絆を深めよう
犬のしっぽからは、気持ちやストレス、病気や老化などさまざまば情報が読み取れます。
愛犬のしっぽマスターになって、より快適な毎日を過ごせるようにサポートしてあげましょう!
愛犬の着心地を最優先に/idogのこだわり
idogでは、お客様からのご意見を元に常に改善を続け、社犬やモデル犬と一緒によりよいパターンを研究開発しています。
愛犬が負担なくのびのびと過ごせるidog独自の立体パターン、是非お試しください。
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