目次
愛犬が歳をとってきて、若い頃のように散歩で歩かなくなったなと感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
「もしかして、このまま歩けなくなっちゃうのかな」と不安な気持ちになるかもしれません。
老化はどんな犬にも訪れますが、飼い主さんの工夫しだいで老化のスピードを緩めてあげることができます。
とくに歩くことは、とても重要なポイントです。
しっかりと自分の足で歩いているという感覚は、運動機能だけでなく犬の心の健康にも大きな役割があります。
この記事では、老犬が歩かなくなる理由・老化による歩行困難のサイン・老犬が快適に散歩するための方法、歩行をサポートできる犬服を紹介します。
老犬が歩かなくなる理由
老犬が歩かなくなると、飼い主さんのなかには「年をとったから仕方がない」と諦めてしまう方もいます。
けれども、老犬が歩かない・歩きたがらない理由はひとつではありません。
- 筋力が衰えてきた
- 関節などに痛みがある
- 心臓機能の低下
- 視力が落ちてきて歩くのが怖い
など、さまざまな理由が考えられます。
まずは愛犬の様子を見て、歩きたがらない原因を考えてみましょう。
理由はひとつではなく、いくつかの原因が重なっている場合もあります。
関節疾患や心臓の病気など病気が原因の場合には、獣医師さんに相談して早めに治療や対策することで、いつまでも元気にお散歩できる可能性も高まります。
老犬が歩かなくなるとどうなるの?
歩ける時間が短くなり寝たきりになることも
老犬は歩きたがらないからといって、散歩に行かなくなると足腰の筋力が落ちてしまいます。
足腰の筋力が衰えると、立ち上がるのに時間がかかる、歩いている時にふらつく、散歩中に立ち止まってしまうこともでてきます。
その様子をみて「かわいそう」と歩かせないようにしていると、ますます筋力が衰えて動けなくなるといった悪循環に陥ってしまうのです。
犬の老化スピードは早いため、立ち上がれなくなる・歩けなくなるといった状態になると、短期間で寝たきりになってしまう子もいます。
ほんの少しの時間、少しの距離でも自力で立ち上がって歩く時間を作ってあげましょう。
トイレの失敗
足腰の筋力が衰えてくると、散歩だけでなく日常生活にも影響が出てきます。
水を飲みたくても体を動かすのが億劫で我慢してしまったり、トイレも我慢するようになったりします。
トイレに行こうとしても間に合わない、体勢が維持できずに排泄物の上で座ってしまうなどの失敗も増えてきます。
血行が悪くなる・体が冷える
人間と同じく、筋肉がつくと基礎代謝があがって体を暖かく保ちます。
しかし散歩や運動をする機会が減ってしまうと、基礎代謝も落ち血行が悪くなります。
そのため、歩かなくなって筋力の落ちてきた犬は、体が冷えやすくなってしまうのです。
老犬に体が冷えてしまっている子が多いのは、筋肉量の減少も理由のひとつです。
血行が悪くなることにより、下痢や内臓機能の低下、関節炎、免疫力の低下による病気のリスクも高まります。
ストレスで吠えがでることも
思うように体が動かせなくなると、ストレスで吠えが出る子もいます。
老犬になって急に頑固になった、怒りっぽくなったと感じている場合、不安感が原因の可能性もあります。
犬が歩けなくなってきたサイン
- 散歩に行きたがらない
- 歩くのが遅くなった
- ふらつき・つまづきがある
- 立ち上がるのがつらそう・時間がかかる
- 横座り(後足を横にながして座る)
- フセの体制がつらそう・できなくなる(後足をくずす)
- 階段の上り下りでつまづく
- 常にしっぽが下がっている
- 歩き方に違和感がある・跛行がある
- 後脚の幅が腰の幅よりも狭くなる
- 首が下に下がっている
- 腰が下がったりお尻が小さくなってきたと感じる
「歩かない」が「歩けない」にならないために
犬は「自力で歩きたい」という思いを持っています。
後足が弱って散歩に行きたがらなくなっていた犬が、車椅子を作ってもらったら嬉しくていつまでも散歩から帰りたがらないということもよくあります。
犬が歩かない時には、飼い主さんが「年だから」と諦めず、少しでも歩ける工夫をしてあげることが老化のスピードをゆっくりにする秘訣です。
自力歩行が困難になってからも、歩行をサポートするハーネスや車椅子を活用したり、老犬だからこそ楽しい散歩時間を確保してあげましょう。
老犬に散歩が大切な理由
運動機能の衰えを予防
老犬は筋力が衰えてくると、一気に老化が進んでしまいます。
また、使わない関節は硬くなり、ますます歩くのが億劫になってしまいます。
若い時のように長時間の散歩は必要ないですが、自力で歩ける時間を長くするためにも散歩を続けましょう。
好奇心は老化防止に最適
老犬になると、今まで好きだったことや新しいことに興味がなくなってきます。
そのため、脳への刺激が少なくなってしまうのです。
散歩では、外の空気や音、さまざまなニオイ、飼い主さん以外の人や他の犬との出会いなど、家では体験できないことがたくさんあります。
気になるニオイの場所まで歩きたいなど、体を動かす欲求も高めてくれます。
好奇心は最大の認知症予防であり、筋力低下をゆっくりにするきっかけにもなります。
愛犬の変化に気づきやすい
家の中で歩いているだけでは気づかない愛犬の変化に、飼い主さんが気付きやすいというメリットがあります。
- まっすぐ歩けているか
- 足を引きずってないか
- 歩いているうちに腰が落ちてきていないか
- モノにぶつかることが増えていないか
など、動きの少ない室内では気づきにくい変化が散歩ではわかります。
ある日突然歩けなくなることは稀で、犬の体は少しづつ老化のサインを出しています。
そのサインを見逃さず対策することで、長く一緒に楽しいお散歩を楽しめるようになるでしょう。
元気ワンコでいるための散歩術&シニアでもできる筋トレ
老犬に散歩が必要だと言っても、若い頃のように長い時間・長い距離を歩く必要はありません。
まず一番大切なのは、無理をさせないこと。
愛犬も飼い主さんも、楽しく取り組める範囲で行いましょう。
散歩中はリードを短くもとう
歩行補助ハーネスを使うほどではないけれど、散歩中にふらつきがある場合には、これまでより短めにリードを持つようにしてください。
リードを短く持つことで、ふらついて転倒しそうになった時に支えてあげられます。
転倒して恐怖感をもつと、歩くことが怖くなってしまう子もいます。
「飼い主さんが一緒なら安心して歩ける」と愛犬が散歩を楽しめるようにしてあげましょう。
散歩コースを工夫しよう
老犬になると、愛犬に負担をかけたくないと平坦な道ばかりを選ぶ飼い主さんもいるかもしれません。
けれども、使わない筋肉は衰え、関節は固くなってしまいます。
とくにアスファルトは凹凸もなく歩きやすい分、使う筋肉も限られてきます。
できるだけ、肉球全体をつかってバランスをとりながら歩く土の上や草の上を歩くようにしましょう。
散歩de筋トレ・おうちde筋トレ・意識して後ろ足を使わせよう
◆坂道や階段ゆっくりチャレンジ
お散歩中にある坂道や階段は、絶好の筋トレポイントです。
斜面や階段の上り下りは、普段使わない筋肉や関節を動かすきっかけになります。
走ったり飛んだりせず、ゆっくりと行うようにしてください。
◆室内でクッションの上で大冒険
散歩の時間が短い子や雨の日などは、部屋の中にクッションや毛布などを置いて、その上を歩くだけでも筋トレになります。
例えば、クッションを乗り越えて歩けたら大好きなおやつがもらえるなど、愛犬が楽しんで参加できる工夫をしてあげましょう。
散歩や筋トレの後はマッサージ
散歩や筋トレの後は、太ももや足のつけ根、肉球などを蒸しタオルで足を包んで、その上から軽くマッサージしてあげましょう。
ゆっくり握って離すを繰り返すだけでも血行促進になります。
また、犬には鎖骨が無く、胴体と前脚をささえている肩の筋肉へ負担がかかりやすい体の構造をしています。
前足で体重の6〜7割をささえているため肩も凝りやすいので、肩や背中、腰も温めてあげるとよいですね。
満足したお散歩のあとは、ゆっくりお昼寝させましょう。
シニア世代にはidogの体圧分散ペット用ベッド介護ベッド・ unage【アンエイジ】がおすすめ。
長時間寝ても疲れにくく、段差が低いのでシニアの足腰にも優しいシリーズです。
歩行をサポートする【IDOGウェルネスウェア】とは
シニア期や病気のペットが快適に過ごせるアイテムを展開するidogの「unage」(アンエイジ)シリーズ。
「IDOGウェルネスウェア」は、いつまでも自分の足でたくさんお散歩を楽しんでほしい、そんな思いで開発されて歩行サポート機能性ウェアです。
高機能素材を固着したドッグウェアを着用することにより
- リラックス状態血流の促進
- 体幹安定効果による歩行時の転倒・ふらつきの予防
が期待できます。
まっすぐ歩ける!その秘密は?
IDOGウェルネスウェアは、プリント部分に温泉の鉱石類にオーガニック炭などを配合した特許取得の機能素材を使用しています。
◆歩行改善(特許第6802940)
重心・体幹を安定させることで、ペットの歩行のふらつきをサポートします。
◆リラックス効果(特許出願中)
高いリラックス効果で、心地よい眠りや休息をサポートします。
◆血流改善(一般医療機器 温熱用パック届出済み 届出番号 13B2X10315000003)
まるで温泉に入っているかのような心地よさで、凝り固まった筋肉や体の凝りをほぐす効果が期待できます。
動画で解説!IDOGウェルネスウェアとは
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