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掃除機をかけはじめると、愛犬が怖がって逃げたり、動く掃除機に吠えたり噛みついてきたりしませんか?
実は掃除機が苦手な犬は多く、困っている飼い主さんの声をよく聞きます。
掃除は毎日のことですから、できるかぎり慣れさせて犬のストレスを減らしてあげたいですよね。
犬はどうして掃除機を怖がるのでしょう?
この記事では、犬が掃除機に吠える・噛みつく理由と、掃除機への恐怖を克服する方法をステップ別にご紹介します。
犬が掃除機を怖がる理由
掃除機の大きな音が怖い
犬の聴力が優れているのは有名ですが、実際どのくらいの音まで聞こえているか知っていますか?
犬の聴力は人間の約4倍、高音では約6倍ともいわれています。
さらに、人が聞き分けられる音源は16方向ですが、犬はその2倍である32方向の音源を聞き分けられます。
私たちには聞こえない音まで聞こえる犬にとって、掃除機の音は想像以上の騒音と感じているようです。
また、聴覚が優れているため、高周波の音が耳に痛みを感じている可能性もあります。
掃除機の予測不能な動きが怖い
飼い主にとっては普通の動きですが、行ったり来たり、突然方向を変えたりと、犬にとっては予想ができない不思議な動きです。
大きな音を出しながら予想不能な動きをするものが、自分の家の中で縦横無尽に(犬にはそう見える)動き回っていたら怖いですよね。
犬の性格
なかには、掃除機の音や動きをまったく気にしないタイプの犬もいます。
掃除機に「あそぼう!」と誘ったり、以前には、掃除機に吸われるのが好きな犬も話題になりました。
これは元々の犬の性格や、成長過程での生活習慣による違いです。
また、もともと臆病な性格や大きな音が苦手な犬も、掃除機に対しての恐怖心が強くなる傾向にあります。
犬の掃除機嫌いの克服方法
掃除機から逃げたり、掃除機に吠えたり噛みついたりする時は、犬はかなりストレスフルな状態です。
飼い主にとって掃除は日常ですから、なんとか慣れてもらいたいもの。
そのためにも、掃除機はこわくないとステップを踏んで覚えてもらいましょう。
1.掃除機を目に入る場所においておく
普段、掃除機はどこに置いていますか?
もしもクローゼットの中など見えない場所に片付けている場合は、犬の目に入る場所へ置いておくようにしましょう。
普段は姿の見えない掃除機が、大きな音を出して動き回るのは犬にとっても恐怖が大きいものです。
視野に入る場所に掃除機を置いて、存在に慣れるようにしてあげましょう。
時々、スイッチを入れずに音が出ない状態で動かして掃除しているフリするなど、掃除機の動きに慣れるように練習してください。
吠えたり怖がったりしなかったら、「えらいね」と声をかけながらオヤツをあげましょう。
2.離れた場所で掃除機を使う
掃除機の存在を気にしなくなったら、廊下や隣の部屋などの離れた場所でスイッチを入れてみましょう。
最初は大きく動かさず、短めの時間で終えるようにします。
掃除機を気にする素振りがあれば、ガムや大好きなおやつを入れた知育玩具で気をそらすようにしましょう。
IDOG&ICAT 知育おもちゃ 骨付き肉
マンガに出てきそうな骨付き肉の知育おもちゃです。
骨と肉の間におやつを隠してあげましょう。
頭をフル回転させておやつを探しながら遊んでくれますよ。
掃除機のことを忘れて上手におやつをゲットできたら、思い切り褒めてあげてくださいね。
3.犬と掃除機の間に入るようにする
掃除機が自分に向かってくるのを怖がる犬もいます。
犬と掃除機の間に自分の体が入るようにして、犬と逆方向へ動かすようにします。
「こわくないよー」「きれいきれいするねー」など、犬がリラックスするような声かけをするのも効果があります。
4.安心できる場所を用意する
犬が掃除機から逃げて隠れている場所へ、無理に掃除機をかけてはいけません。
怖いものから逃げたのに、どこまでも追いかけられたら余計に怖くなってしまいますよね?
それは犬も同じこと。
その日はその場所に掃除機をかけるのは諦めて、別のタイミングでかけるようにしましょう。
安心できるケージやクレートなどを用意して、掃除機をかけている間は「この中にいれば安心」だと覚えてもらうのも良いでしょう。
ご褒美のオヤツも準備してあげるといいですね。
IDOG&ICAT ドームベッド
体をすっぽりと包み込むドーム型のベッドです。
まるで布団のなかにもぐり込んだみたいな寝心地は、安心感を連れてきてくれます。
ケージの中にお気に入りのベッドや毛布を入れておくと、掃除機の恐怖が和らぎます。
掃除機の使用を控えた方がよい犬もいる
すでに掃除機が怖くてたまらなくなっている犬は、その状態から慣れて平気になるのは難しい場合もあります。
ストレスで免疫力が落ちてしまったり、精神的に不安定になることも考えられます。
あまりにも怖がる時には、掃除機の使用を控えてあげましょう。
犬のストレスチェック
犬の掃除機に対するストレスの度合いをチェックしてみましょう。
数字が大きくなるほど、犬のストレスが強く、負荷がかかっている状態です。
- 部屋の隅や家具の下などへ隠れる、ケージに避難する
- アクビする、唇をなめる
- 掃除機から逃げて、部屋の中をウロウロする
- 掃除機に吠える、噛み付いてくる
- ブルブル震える、口をあけてハァハァと呼吸する、よだれを出す
- 失禁する
掃除機を使う時は犬を避難させる
犬の恐怖が強くストレスの多い状態ならば、慣れさせる以外の対処方法が必要です。
例えば、掃除機をかけている間は家族の人に抱っこしてもらって庭やべランダ、離れた別の部屋に避難すると犬は安心できます。
他の家族が散歩に連れていっている間に、掃除機をかけるようにするのもよいでしょう。
掃除の方法を変えるという選択肢も
掃除機以外の方法で掃除ができる場所は、あえて掃除機を使わないという方法もあります。
立体吸着型のお掃除シートを使用してもよいでしょう。
ただ掃除機の動きが怖い犬の場合は、お掃除シートでの掃除でも吠えたり噛み付いてきたりする場合もあります。
掃除機を怖がる原因が何なのか、飼い主さんが理解しておくことも大切です。
飼い主さんの工夫で愛犬に快適な毎日を!
犬が掃除機から逃げる、吠える、噛みつくなどは、多くの場合は恐怖心からのストレスによる行動です。
日常でのストレスを減らしてあげることで、心も身体も元気に過ごせるように飼い主さんが工夫してあげましょう。
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