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昨今、猫を室内で飼うことが当たり前になっています。

特に都心部に住んでいる人であれば、外は交通事故などの危険が多いため、尚更ですよね。

 

室内飼いは外飼いよりも危険が少なく、安全性に長けています。

しかし、室内飼いで飼育されている猫は行動範囲が限られていることから、運動不足になりやすいというのも事実でしょう。

 

飼い猫が運動不足になれば人間同様、病気や怪我などのさまざまなリスクが大きくなります。

このようなリスクを理解していても、以下のように悩んでいませんか?

 

  • うちの猫が運動不足なのは承知だけど、どうやって遊ばせたらいいの?
  • キャットタワーを買ってみたものの遊ばない。
  • そもそも飼い猫の適切な運動量ってどれくらい?

 

そこで本記事では遊ばない猫を動かす5つのコツに限らず、遊んであげるべきタイミングなどについても併せて解説します。

特に飼い猫の運動不足が気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。

飼い猫の必要な運動量とは

そもそも猫は品種に応じて、必要な運動量が異なります。

具体的には以下の通りです。

  • 野生の名残が強い品種(ベンガル、ソマリなど):30分以上
  • 短毛種(アメリカンショートヘア、日本猫など):20~30分/日
  • 長毛種(ラグドール、ペルシャなど):10~15分/日

野生の名残が強い「ベンガル」なども短毛種に含まれますが、他の品種よりも運動量が豊富です。

参考:ベンガルキャットが持つ意外な性格とは?しつけは子猫のときから行おう!

 

また、短毛種である猫は全体的に運動量が多いと言われています。

理由は、元来広い活動範囲で生きてきた品種だからです。

そのため、室内飼いになっても20~30分/日ほどの運動時間は確保したいところ。

 

一方で長毛種は比較的、運動量が少ない傾向にあります。

遊んでも短時間で疲れてしまうため、日々の遊び時間の目安は10~15分程度です。

 

品種を問わず年老いて老猫になると、一度に目一杯遊ぶことが難しくなります。

そのため遊び時間は10分/日を目安に、複数回分けて運動させるようにしましょう。

 

強要などの無理は禁物です。

無理に遊ばせようとすると、かえってストレスになり、寿命を縮めてしまう可能性があります。

飼い猫が運動不足である要因

そもそも猫は元来、活発的な動物です。

つまり、生まれ持って運動しないということはありません。

 

飼い猫が運動不足になってしまうことには、以下のような理由が考えられます。

  • 気が乗らない
  • 体調がすぐれない
  • 精神的に成熟している
  • 遊び道具に不満がある
  • 今の環境に慣れていない

気が乗らない

遊ぶ気にならない、気が乗らないというのが1つ目の要因です。

特に食後や寝起きは人間同様、あまり動く気になれません。

気が乗らないときは無理に遊ばせないようにしましょう。

体調がすぐれない

2つ目の要因はどこか体に異常があるため、体調がすぐれないことにあります。

不調や病気に限らず、怪我をしている場合もあまり遊ばなくなります。

体調や怪我が思い当たる場合は、運動不足を気にかけるよりもまずは近くの動物病院に連れて行ってあげましょう。

精神的に成熟している

精神的に成熟したことで、運動不足になるということが考えられます。

 

しかし猫は元来、狩りをして生存してきた生き物です。

狩りをすることで、生存本能から満足感を得られるようになっています。

このことから「遊ばない=成猫だから仕方ない」という考え方は誤解と言えるでしょう。

 

とはいえ子猫のときと比較して、成猫になると遊ぶ時間が少なくなるのは事実です。

遊び道具に不満がある

現在保有している遊び道具に不満があるのかもしれません。

猫は本来、遊ぶことが大好きですが、個体の性格や好みもあります。

 

どんな子でも「猫じゃらしが好き」ということはなく、個体によって好きな遊び方やアイテムが異なります。

「今までそんなにこのおもちゃで遊ばなかったな。」と思う節があれば、遊び道具を変えてみましょう。

【タイプ別】猫のおもちゃ3選

とにかくひとりで遊ぶのが大好きな猫向け

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今の環境に慣れていない

最後に考えられる要因は、現在の環境に慣れていないことです。

特に最近、新しい同居人が来たり、引っ越しをしたなどの経緯があれば、飼い猫はまだその環境に慣れていないのかもしれません。

 

そもそも猫は警戒心が強い生き物で、「いつも通り」の環境を好みます。

そのため家具の配置を変えた(模様替え含む)くらいのことでも、その変化を敏感に感じとり、不安に思うこともあります。

 

環境に変化があった場合は、飼い猫が馴染むまで気長に待つ、もしくは部分的にでも以前の落ち着く環境を再現してあげましょう。

うちの猫は肥満?運動不足を示す5つのサイン

「うちの飼い猫太ってるように見えるけど、肥満体型なのかな?運動不足かどうかわからない」

長く共に過ごす飼い主さんでも、判断できないことありますよね。

実は飼い猫が運動不足になっているかどうかは、猫が示すサインで判断できます。

  • 肥満体型
  • 過度なグルーミング
  • 無気力・無関心
  • 真空行動
  • いたずらの増加

肥満体型

1つ目のサインは、言うまでもなく体型です。

肥満体型であればあるほど、運動不足である可能性が高いと言えます。

飼い猫がどの体型なのか、以下の画像を参考に確認してみてください。

過度なグルーミング

過度なグルーミングを行っている場合は、運動不足によるストレスが生じているのかもしれません。

そもそもグルーミングは、リラックスしている状態で行われるものです。

 

適度な頻度で、普通に行っていれば問題ありませんが、執拗以上に舐めていたり、噛んだりする場合は危険信号です。

無気力・無関心

遊びに興味を示さない無気力・無関心も、運動不足の傾向を示すものです。

 

老猫になり、だんだんと元気がなくなっていくことは仕方ありません。

しかし、それほど年老いていない場合は、心因性の体調不調の可能性があります。

思い当たる節があれば、一度医者に診てもらう方が賢明でしょう。

真空行動

真空行動とは、何もないのに急に走り出す行為のことです。

真空行動に至る理由には、体力があり余っている、もしくは退屈していることが挙げられます。

 

つまり飼い猫の観点では、「遊びたいのに十分遊べていない!退屈だ!」といった気持ちです。

参考:猫が急に走り出す7つの理由とは?走る猫の注意点とその対処法も解説!

いたずらの増加

猫は襖を破いたり、家具や柱など、してほしくないところで爪研ぎをしたりと、いたずら好きな動物としてのイメージを持つ人も少なくないでしょう。

 

これらが「爪を研ぎたい」という自然な習慣や、遊びに関連する行動であれば問題ありません。

しかし、以前よりも明らかにいたずらが増加している場合、運動不足の可能性も考えられます。

遊ばない飼い猫を動かす5つのコツ

遊ばない飼い猫を動かし、運動不足を解消する5つのコツがあります。

具体的には、以下の通りです。

  • 飼い主が遊んであげる
  • 走れる空間を用意する
  • キャットタワーを導入する
  • ひとり遊びできるおもちゃを用意する
  • 遊び相手を迎え入れてあげる(多頭飼い)

飼い主が遊んであげる

1つ目のコツは、飼い主さんが遊んであげることです。

そして一緒に遊ぶ際には、猫の狩猟本能を刺激するような遊び方が理想です。

 

例えば、獲物に見せかけたアイテムを用いることで、その本能を刺激できます。

参考アイテム:【 猫 おもちゃ 】iCat ふんわり羽じゃらし アイキャット

 

走り回ることについても、運動不足解消には上下運動が効果的です。

高いところに追いかけるよう誘導するなど、遊び方にも工夫してみましょう。

走れる空間を用意する

シンプルにダッシュすることも運動量が大きいです。

しかし家の中が散らかっており、思い切って走れない環境下であればこの行動には至りません。

 

飼い猫が走り回れる空間を意識的に用意してあげることが重要です。

キャットタワーを導入する

3つ目のコツは、キャットタワーの導入です。

なぜならキャットタワーは、猫の習性をもとに作られているからです。

 

猫はもともと野生の動物であり、外の世界では身の危険がありました。

そのため危険性が少なく、安全に周囲を見渡せる高いところを好む傾向があります。

 

つまりキャットタワーは、この猫の習性に順応させたアイテムということです。

また、大きな運動となる上下運動が自然と行われるため、運動不足解消に適したアイテムでもあります。

好奇心を刺激できることから、外の景色が見える窓際などに設置するとより効果的です。

 

ちなみに、家具で高さを生み出すことで類似した環境を作れますが、家具が傷つく可能性や横転してしまう可能性もあるため、キャットタワーの方が安心・安全でしょう。

 

しかし、キャットタワーを導入する際には注意点があります。

それは飼い猫にマッチしたものであることです。

 

飼い猫の特徴(短足など)や年齢によっては、低めのキャットタワーが求められます。

一方で、運動量が豊富なベンガルキャットなどであれば、高めのキャットタワーの方が適性があります。

ひとり遊びできるおもちゃを用意する

飼い猫の性格によっては、飼い主さんと遊ぶよりひとり遊びを好む場合もあります。

また、飼い主さんが忙しくて「遊んであげられない日がある」ということもあるでしょう。

 

これらを考慮し、ひとりでも遊べるアイテムを用意してあげましょう。

参考アイテム:【 猫 おもちゃ 】iCat iToy ケリケリカワウソ キャットニップ入り

遊び相手を迎え入れてあげる(多頭飼い)

最後のコツは少し難易度が高いですが、遊び相手を迎え入れることです。

つまり多頭飼いをすることで、遊び相手ができ、今まで以上に遊ぶようになる可能性があります。

 

しかし、多頭飼いにはいくつか注意点があります。

具体的には複数の猫を飼育するにあたって十分なスペースを確保することや、猫同士の相性などが挙げられます。

詳しくは以下の記事で解説していますので、多頭飼いを検討している方はぜひご覧ください。

参考:猫同士の相性を見極める期間はどれくらい?多頭飼いする前に知るべき3つ注意点

 

多頭飼いが上手くいき、猫同士が仲良くなれば、室内でも追いかけっこなどの遊びが自然に見られるようになります。

あまり良好な関係でなければ、お互いにストレスを与える結果にもなり得るため、新しい子を迎え入れる際には慎重に関係性を深めていく必要があります。

遊ばせるベストタイミングは空腹時

遊ばせるタイミングは、空腹時がベストです。

理由は狩猟本能に関係しています。

 

そもそも猫の遊びは、獲物を捕まえるシュミレーションであることが多いです。

また元来、狩猟で生存してきた猫は、空腹の状態時には食べ物(獲物)を得る(捕まえる)必要がありました。

 

このことから空腹時こそが獲物を捕まえる意欲が湧き、それに関連した遊びにも夢中になりやすいということです。

愛猫の運動不足に悩む飼い主さんは、餌を与える前に遊ばせるようにしてみましょう。

飼い猫に適した遊び方を取り入れよう!

飼い猫の性格や特徴によって解決策が異なります。

また、品種ごとに必要な運動量も変わります。

これらを考慮し、愛猫に適切な遊び方やアイテムを取り入れてみることが重要です。

 

肥満になってしまうと、病や怪我によるリスクが向上し、愛猫の健康状態に良くありません。

特に室内で飼われている猫は、外の環境との違いから運動不足になり、肥満体型になりやすい傾向にあります。

 

そのため、猫が示す運動不足のサインを発見した場合、できるだけ早く対応してあげましょう。

猫が示す運動不足のサインは、以下の通りです。

  • 肥満体型
  • 過度なグルーミング
  • 無気力・無関心
  • 真空行動
  • いたずらの増加

 

そして運動させるコツは、以下の5つをご紹介しました。

  • 飼い主が遊んであげる
  • 走れる空間を用意する
  • キャットタワーを導入する
  • ひとり遊びできるおもちゃを用意する
  • 遊び相手を迎え入れてあげる(多頭飼い)

 

取り組みやすいものも多いので、愛猫の運動不足に悩む飼い主さんはぜひ実践してみてくださいね!

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もし、あなたの愛猫が以下の状態であれば、知らないうちにストレスを抱えていたり、運動不足になっているかもしれません。

  • 今持っている遊び道具ではあまり遊ばない
  • つめとぎ器ではなく、壁でつめを研いでいる
  • 窓の景色に興味津々で、外に出たがっている

 

このような場合、愛猫が興味を示す「遊び道具」や、心地の良い「つめとぎ器」、万が一外に出てしまったときに備える「迷子札」などが有効です。

 

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天パ猫をこよなく愛するWebライター。現在飼っている猫の数は7匹。幼少期より猫を飼い続けているため、メジャーなことからニッチな情報まで熟知しています。読者にとって有益かつ読みやすい文章を心がけて執筆しております。ご依頼はTwitter(@tenpa_freedom)のDMまでお願いいたします。

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