目次
猫は多くの皮毛に覆われており、一見暖かそうですが、実は寒さに弱い生き物です。
冬の寒さにより体温が下がってしまうと、猫風邪などの病にかかりやすくなってしまいます。
大事な家族の一員である愛猫に、そんな辛い思いはさせたくありませんよね。
とはいえ、猫の寒さ対策について以下のような疑問を感じていませんか?
- 具体的に寒さ対策って何をやればいいの?
- とりあえずエアコン付けておけばいいんじゃないの?
- 留守番させることが多いけど大丈夫かな?
そこで本記事では、冬に飼い猫を留守番させておく際の注意点を解説します。
今すぐ実践できる内容ですので、気になる方はぜひ最後までご覧くださいね。
猫が寒がりである理由
猫が寒がりな理由は、その祖先に関係しています。
猫の祖先である「リビアヤマネコ」は、砂漠地帯に生息していました。
リビヤマネコは英語で「African Wildcat」と呼ばれており、別名「アフリカヤマネコ」とも言われています。
生息地がサバンナなどの砂漠地帯であったことから、ここから派生した現代の猫も寒さに弱いということです。
また一般的に、長毛種である猫は比較的寒さに強いと言われています。
ロシア生まれのサイベリアンなどは、特にその傾向が強いです。
参考:大きいサイベリアン・フォレスト・キャットを飼うのは大変?性格や特徴は?
しかし遺伝的な観点に限らず、環境にも影響を受けています。
仮に愛猫が元々野良猫だったとしても、油断はできません。
一時的にでも室内環境で育てられているため、寒さに対する免疫が低くなっており、時には危険すら伴います。
つまり猫の祖先が砂漠地帯で生息していたことと、飼育環境により猫は寒がりな傾向にあります。
冬に猫が寒いと感じている5つのサイン
猫が寒いと感じていることを表すサインがあるので、気づいたらすぐに対策してあげましょう。
猫が示すサインとして、具体的に以下の5つが挙げられます。
- 体を丸めている
- 暖かい毛布などから出てこない
- 毛を立てて体を膨らませている
- 食欲はあるものの水を飲まない
- 膝などの体の一部に乗ってきて離れない
猫が体を丸めることは普通でしょう。
しかし、丸める頻度が多くなっていたり、寝る際に必ず丸まっているのであれば、寒いと感じている可能性があります。
暖かい毛布などから出てこないという行動もサインの1つです。
「まだ毛布の外は寒い」と感じているため、その場から動かないパターンです。
他のサインも同様に、愛猫が寒い状態であることを示している可能性があります。
寒い冬に安心して猫を留守番させる3つのコツ
寒い冬に安心して猫を留守番させる3つのコツは、以下の通りです。
- 複数の飲み水を用意する
- 自分で暖まれるものを設置する
- 火傷の危険性がある暖房機器は切る
複数の飲み水を用意する
元来、猫は水分補給が少ない生き物です。
これも砂漠地帯に生息していた祖先から来ている遺伝的なものが原因でしょう。
また、特に冬場は運動量が少なくなる傾向にあります。
そのため水分補給がより一層減少し、その結果「尿石症」を引き起こす可能性が向上します。
※尿石症とは、体内部にできた結石や結晶により、膀胱や尿道を傷つけたり詰まらせたりする症状。
参考:猫の泌尿器ケア研究会-猫の尿路結石症(尿石症)<獣医師監修>–
これらのことから、いつでも水分を補給できるように複数箇所に飲み水を用意しておく必要があります。
飲み水の設置は水分補給に限らず、乾燥防止の役目も果たしているので、留守番させる際には極めて重要です。
自分で暖まれるものを設置する
猫が自分で暖まれるものを設置するようにしましょう。
そもそも猫は寒いと感じると、自分自身で暖かい場所を見つけて移動します。
「室内飼いだから暖かいはず。安心だ。」などと思うのはNGです。
室内でも気温が低下してしまうため、中でも暖かい場所(毛布や湯たんぽ、冬用ベッドなど)が求められます。
参考:【2021年版】厳選比較!猫の冬用ベッドおすすめ5選!選び方も解説
設置する場所にもコツがあります。
それは窓際やドアの付近など、風通しの良い場所には置かないことです。
また、低い場所への設置も避けた方が賢明です。
風通しの良い場所、低い場所は双方冷気が当たりやすいため、せっかく設置しても寒さを防げません。
火傷の危険性がある暖房機器は切る
最後のコツは、火傷の危険性がある暖房機器の電源を切っておくことです。
寒い冬の対策のために、ヒーターやストーブを付けっぱなしにしている人もいるかもしれません。
しかし、これらの機器は猫に火傷を負わす可能性があるため危険です。
そもそも、家が火事になってしまう危険まで伴います。
愛猫のためにも、家のためにも不要な暖房機器は切っておく方が良いでしょう。
暖房機器の中でもエアコン、ホットカーペット(ペット用)は比較的安全です。
しかし注意点も存在します。
【意外】留守番中に気をつけるべき暖房機器
先に紹介したヒーターやストーブの他に、意外にも留守番中に気をつけるべき暖房機器があります。
具体的には以下の通りです。
- こたつ
- エアコン
- ホットカーペット
こたつ
こたつは「ね〜こはこたつで丸くなる〜♪」という歌があるように、猫にとって寒さを凌げる1つの手段であり、猫が好きなものだと思われている人も多いことでしょう。
しかしこたつは熱元が体に近いことから、火傷の危険が伴います。
そのため、すぐに対応できない留守番中は電源を切っておくべきです。
エアコン
エアコンは比較的安全な暖房機器です。
猫にとっての適温は26℃~28℃なので、この間の温度で設定してあげると良いでしょう。
しかしエアコンを使用することで空気が乾燥し、愛猫の水分を奪ってしまいます。
喉にダメージを与えるだけでなく、皮膚も乾燥させてしまいます。
その結果、痒みや皮膚炎、湿疹を引き起こす原因となるのです。
ホットカーペット
ホットカーペットもエアコン同様、比較的安全な暖房機器です。
しかし、猫が低温やけどを負ってしまう恐れがあります。
もし愛猫が以下のような行動をとっている場合、低温やけどしているかもしれません。
- 部分脱毛がある
- 同じ箇所を舐め続けている
- 特定の場所に触れると痛がる
- 皮膚が赤く、水膨れができている
使用する場合は、人間用のホットーカーペットではなく、ペット用のものを用意しましょう。
【猫を40年飼い続ける人が教える!】冬にエアコンを使う際の3つのポイント
冬にエアコンを使っても大丈夫ですが、使う際にはポイントがあります。
- ぬるめの水を用意する
- 加湿器や空気洗浄器を併用する
- ブラッシングで血行を促進させる
ぬるめの水を用意する
猫は冷たい水より、ぬるめの水を好みます。
そのため、水分補給を促すにはぬるめの水を用意してあげることが重要です。
加湿器や空気洗浄器を併用する
エアコンだけ使用していると、留守番中に空気が乾燥してしまいます。
対策は加湿器や空気洗浄器を併用し、乾燥を防ぐことです。
ブラッシングで血行を促進させる
乾燥した皮膚には、血行を促進させるためのブラッシングが有効です。
留守番中に限らず、エアコンを使用する季節には意識してあげたいポイントですね。
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脱走対策は徹底しよう!寒い冬は命の危険に…
寒い冬の季節は特に、脱走対策を徹底しましょう。
この寒空の下に猫が放り出されると、命の危険に晒されます。
参考:【獣医師の告白】野良猫は「ほとんど生き残れない」…冬の残酷さを知っていますか?(Yahoo!ニュース)
大きく分けて、以下の3つの観点から危険が及びます。
- 水
- 食事
- 寝場所
水に関しては、飲み水にありつけないことや、水を経由してエイズや感染症にかかるリスクが向上します。
また、外が寒く水も冷たいことから、水があっても好んで飲まなくなり、結果的に水分不足になってしまいます。
食事を見つけられない可能性があります。
それだけではなく、仮に誰かにキャットフードを与えてもらっても、栄養価の偏った食べ物ばかりだと、さまざまな病気になるリスクがあります。
特に多いパターンはマグネシウムを多く含んだ食事により、「下部尿路疾患(FLUTD)」になってしまうことです。
※下部尿路疾患(FLUTD)とは、膀胱から尿道までの下部尿路に起こるさまざまな病気や症状の総称のこと。
先に紹介した「尿石症」もこれの1つです。
参考:猫の泌尿器ケア研究会-猫下部尿路疾患(FLUTD)<獣医師監修>–
最後に寝場所の問題です。
猫が自力でできることは暖かい場所を探して、そこで寝ることくらいです。
暖かい場所を求めた結果、エンジンが暖かいため車の近くで眠りにつきます。
その後、運転手がその猫に気づかず、事故を起こしてしまうケースも少なくありません。
そもそも猫は平均的に12~16時間は寝ます。
つまり暖かい場所を見つけられなければ、毎日寒い思いをすることになるのです。
これらのことから冬の季節に脱走した場合、愛猫に多くの危険が及びます。
脱走の危険を考慮し、事前に対策を講じておきましょう。
参考:飼い猫が脱走したらどうしたらいい?探し方と事前にできる対策とは?
【寒い冬の留守番】愛猫のためにも室内環境を整えよう!
寒い冬に愛猫を留守番させる際は、普段以上に室内環境を整えてあげることが重要です。
猫は元来、寒さに弱い生き物です。
そのため、寒さや乾燥から身を守るべく、以下のことを意識してあげましょう。
- 複数の飲み水を用意する
- 自分で暖まれるものを設置する
- 火傷の危険性がある暖房機器は切る
また、冬場にエアコンを使うご家庭が多いですが、エアコン使用時もポイントがあります。
- ぬるめの水を用意する
- 加湿器や空気洗浄器を併用する
- ブラッシングで血行を促進させる
これらのことを実践し、愛猫の健康状態を保ちつつ、室内温度を適温にしておくことが大切です。
同時に、脱走の危険性もできる限り排除しておきたいところです。
万が一脱走してしまっては、冬の外で生き延びることは難しく、命の危険に晒されてしまいます。
大事な愛猫と末長く共に暮らすために、可能な限り対策してあげたいですね!
大切な家族である愛猫に良質なアイテムを!【IDOG&ICAT】
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- 今持っている遊び道具ではあまり遊ばない
- つめとぎ器ではなく、壁でつめを研いでいる
- 窓の景色に興味津々で、外に出たがっている
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