
目次
安心してスヤスヤと眠る愛犬の顔。本当に癒されますよね。
でもなんだかいつも寝ているような…と心配になる飼い主さんもいるかもしれません。
実は、犬は人間よりもかなり長い睡眠時間が必要といわれています。
- うちの子の睡眠時間は足りている?
- 快適に眠れる環境とは?
- 寝相で熟睡度がわかるの?
そんな質問に答えながら、犬の睡眠についてお伝えしてゆきます。
うちの子は寝過ぎ?犬の睡眠時間はどのくらい?
人間の場合、成人で6~8時間程度の睡眠が必要といわれています。
1日の3分の1は寝ている計算ですね。
実は犬はそれより長く、1日の半分以上の睡眠時間が必要です。
運動量や生活環境によって個体差はありますが、犬の平均睡眠時間は以下の表を参考にしてください。
子犬(0〜1歳) | 18〜19時間程度 |
成犬(1〜7歳) | 12〜15時間程度 |
シニア犬(8歳〜) | 18〜19時間程度 |
子犬(生後〜1歳)
人間と同じく子犬も「寝る子は育つ」は当てはまります。
エネルギー消費量の多い時期なので、たっぷり眠って回復するために十分な睡眠時間が必要です。
眠っている姿も可愛くて、つい写真を撮ったり撫でたりしてかまいたくなってしまいますが、できるだけそっとしてゆっくり眠れる環境を作ってあげましょう。
成犬(1〜7歳)
成犬になると平均睡眠時間は12〜15時間と短くなってきます。
シニア犬(8歳〜)
シニアになると体力が衰え、疲れを回復するための睡眠時間も長くなってきます。
年齢を重ねると1日中寝ていることも多くなります。
愛犬の睡眠の質をあげよう!
人間とは違う犬の睡眠サイクル
犬はなぜ長時間の睡眠が必要なのでしょうか。
人間の睡眠はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を、一晩に4〜5回・90分ごとに繰り返しています。
一方犬もレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返しているとわかっていますが、人間とはサイクルが違います。
オーストラリアのマードック大学がある研究を行いました。
その結果、犬は「覚醒5分」「睡眠16分」を一晩(8時間)で23回繰り返されていました。
野生時代の犬の習性として、敵に襲われた際すぐに逃げられるように短めのサイクルになっているのかもしれません。
レム睡眠
犬の睡眠時間の80%を占めると言われる浅い眠り。
犬はこの時間で体の疲れを取っています。
記憶を整理している時間でもあり、夢を見るのもこの時です。
ノンレム睡眠
20%といわれる深い眠りの時間で、犬は脳を休ませています。
成長ホルモンの分泌や免疫力を高めているのもこの時間です、
犬は浅い眠りの時間が多いため、長時間の睡眠を必要とします。
ちょっとの物音で起きてしまうのをみて「起こしちゃった」と心配になるかもしれませんが大丈夫です。
短いサイクルの睡眠なので、1日のトータルで睡眠時間が確保されていれば問題ないので安心してください。
犬がぐっすり眠れる環境を整えよう
犬のベッドは落ち着ける場所に
扉の近くなど人の往来が多い場所、テレビの前など音や光の刺激を受けやすい場所を避けて、ベッドを用意してあげてください。
部屋は快適な温度と湿度を保ちましょう。
部屋に1カ所ではなく、愛犬が選べるように寝床を数カ所用意してあげるのもおすすめです。
飼い主さんの姿が見える場所や、暑さや寒さを自分で調整できそうな場所に、ベッドや毛布などをおいてあげましょう。
IDOG&ICAT Botania スクエアベッド IDOG×fran Sverige.
ペットに優しい植物由来・保湿・毛艶アップのBotania加工のベッドで心地よい眠りを。
寝相で見る愛犬の熟睡度チェック
丸くなって寝ている
ワン・ドーナツとかワンモナイトとか呼ばれるこの寝相。
ドーナツのように丸まって眠るのは、内蔵を守るためといわれる一般的な寝相です。
冬になると体温を逃さないために、この体制で眠ることが多くなります。
また、慣れない場所で緊張して眠る時にも、この寝相をすることがあります。
横向き
犬にとってリラックスできている楽な姿勢です。
四肢を伸ばしている時は熟睡しています。
一方、横向きでもクロワッサンのように少し体を丸めている時は、すぐに動き出せるように意識が飼い主さんに向いている場合もあり、リラックス度はそれほど高くありません。
横向きで四肢を開いて寝ている時は、暑がっている可能性があります。
呼吸に注意して、浅いと感じたらエアコンをつけるなど涼しくなる対策をしてあげましょう。
うつ伏せ寝
浅い眠りの時の寝相で、寝ていてもスグに起き上がれるようにしています。
警戒感の強い時や、飼い主さんに呼ばれてもいいように準備をしている時もあります。
また暑い時にお腹を冷やすために、この寝相になっている場合も。
あお向け
いわゆる「ヘソ天」とも呼ばれる仰向けの寝相は、安心して最高にリラックスした状態です。
無防備なこの寝相に癒される飼い主さんも多いですよね。
IDOG&ICAT アニマルピロー
キツネさん・オオカミさん・タヌキさんをイメージした耳つきピロー。
あごのせ枕でぐっすり熟睡間違いなしです。
睡眠時間の変化、健康に問題がある場合も
犬の睡眠に変化があった時、年齢以外に健康上の問題がある場合もあります。
病気の可能性がある場合は、早めの対処が大切です。
サインを見逃さず、一度動物病院獣で相談しましょう。
睡眠時間が長くなった
年齢を重ねて睡眠時間が長くなるのは自然のこと。
しかし1日中ずっと眠っていたり、まだ若いのに極端に長い時間眠り続けている場合は注意が必要です。
ケガをしている
見た目ではわからない場所をケガしていることがあります。
この場合は、じっとしてケガを治そうとしているだけで眠ってはいません。
痛がる様子がないか観察が必要です。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が減少し、それにより動作が鈍くなったり、暖かい場所でも寒がるなどの症状が見られます。重度になると眠っている時間が増える傾向があります。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)は、ホルモンの疾患です。
睡眠時間が長くなる以外に、食欲の増加・多飲多尿・お腹がふくらむなどの症状があります。
睡眠時間が短くなった
ケガをしている
見えない場所をケガし、その痛みが原因で眠れないのかもしれません。
また嘔吐を伴う場合には、誤飲による腸の痛みで眠れていない可能性もあります。
注意深く愛犬の様子を観察してください。
呼吸が浅い時は迷わず受診を
食欲がない、呼吸が浅いなどの症状がある場合は、健康上のトラブルが起きているのかもしれません。
心臓や呼吸器疾患の可能性もあります。
速やかに受診するようにしましょう。
いびきをかくようになった
犬がいびきをかくことはあります。
とくにパグやフレブルなどの短頭種は、呼吸器の構造によりいびきをかきやすい体質です。
また太り過ぎの犬の場合は、脂肪によって喉が狭くなっていびきが出やすくなることがあります。
肥満傾向のある犬は、体型管理をするようにしましょう。
たまに少しいびきをかく程度なら心配はないですが、あまりにも酷いいびきは要注意です。
アレルギーや呼吸器系の疾患(気管虚脱など)、鼻腔内のポリープ、腫瘍などが原因の場合があります。
気になる時は動物病院で相談してみましょう。
ぐっすり眠っていつまでも元気に
睡眠が大切なのは、犬も人間も同じです。
愛犬に良質な睡眠を準備してあげて、いつまでも元気で過ごせるようにしましょう!
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