犬の耳掃除の正しいやり方と頻度を解説!嫌がる時の対処法
目次
愛犬のお手入れのなかでも耳掃除は嫌がってやらせてくれない犬も多く、苦労している飼い主さんもいるのではないでしょうか。
この記事では
- 犬の耳掃除の正しいやり方
- 犬の耳掃除の頻度
- 犬の耳掃除に必要な用具
- 犬が耳掃除を痛がる時の対処方法
- 犬に耳掃除を慣れさせる手順
- 犬の耳掃除のNGな方法
などの日々の耳ケアの他、耳や耳垢の状態からわかるトラブルや病気の見分け方を解説します。
犬の耳掃除が必要な理由
犬の耳は本来自浄作用があるため、健康な犬は耳掃除が必要ない場合も多くあります。けれども、垂れ耳の犬種や皮膚が弱いとされる犬種の場合、外耳炎といった耳トラブルが起きやすいと言われています。
●耳トラブルに注意が必要な犬種
- ミニチュアダックスフンド
- トイプードル
- シーズー
- キャバリア
- ミニチュアシュナウザー
- ゴールデンレトリバー
- ラブラドールレトリバー
この他、皮膚トラブルの多い柴犬や、脂漏体質とされるフレンチブルドッグなども、耳のトラブルに注意が必要です。
犬の耳掃除の正しい方法
用意するもの
- 犬用の耳洗浄液
- コットン
皮膚が弱い犬やアレルギーがある犬が犬用の耳洗浄液(イヤーローション)をはじめて使う時は、かならず事前に獣医師に相談してください。
ノルバサン オチック 犬猫用耳洗浄剤
獣医師さん推奨の耳の洗浄液なので安心。さらっと爽やかな耳の洗浄液は爽やかなラベンダーの香りで消臭力も抜群。愛犬もリラックスできます。
エコロロ オーガニック デリケートフィンガー ガーゼタイプ
人差し指を袋の中に入れて、ゴム部分を中指にかけて使用します。耳掃除の他、歯磨きや目の下を拭いたりするのにも便利です。素材は有機栽培でつくられた オーガニックコットン。デリケートな部分のケアにも安心です。
犬の耳掃除の方法
1:耳の状態をチェックする
耳掃除の前は、かならず耳の状態をチェックしてください。ニオイや耳垢の色や状態に異常はないか、傷がついていたり炎症があったりしないかを確認します。もし、なんらかの異常がある場合には、耳掃除をせず動物病院を受診してください。
2:洗浄液を垂らす
耳介を軽く引っ張り、外耳道がまっすぐになるようにして洗浄液を耳の中に垂らします。その後、耳の付け根あたりをそっとマッサージしてあげましょう。汚れがふやけて浮き出てきます。
マッサージ後、耳の中の水分を飛ばすために犬はブルブルと首を振ります。周りに飛び散ることもあるので、耳掃除は汚れても良い場所で行うとよいでしょう。頭を振らない時は、耳の中に強めに息を吹きかけるとブルブルしてくれます。
3:拭き取る
浮き出た汚れをコットンでそっと拭き取ります。水分が耳の中に残らないようにしっかり乾かしましょう。
犬の耳掃除の頻度
犬の耳掃除の目安は週に1回程度、洗浄液を使った耳洗浄は1ヶ月に1回程度です。ただし、汚れや耳垢などのトラブルがない場合には、無理に耳掃除をしなくても大丈夫です。犬種や個体差によっても耳掃除の頻度は異なります。過度な耳掃除はかえってトラブルの原因になることもあるため、適切な頻度を獣医師さんに相談して行いましょう。
また、梅雨など湿気の高い時期は耳の中が蒸れやすく汚れやすいので、こまめにチェックしてあげるようにしてください。
耳掃除を嫌がる時の対処方法
耳掃除が苦手な犬は少なくありません。もしも愛犬が耳掃除を嫌がった場合には、叱ったり無理やり押さえつけたりしないようにしましょう。耳掃除にマイナスの印象をもってしまうと、耳掃除が嫌いになりやらせてくれなくなってしまいます。
耳掃除を嫌がる犬への対処方法を解説しましょう。
洗浄液を嫌がる場合には専用のシートを使う
耳の中に水分が入ることを嫌がる犬もいます。その場合、洗浄液をたっぷりとしみ込ませたコットンで耳の中をもみ、コットンから洗浄液を染み出させるように耳の中に流し込むとうまくいくことがあります。
それでもダメな場合は、見える部分の汚れを優しく拭き取ってあげるだけでもOKです。汚れが気にならない犬やたち耳の犬の場合は、この方法だけでもよいでしょう。犬の耳掃除用のウェットシートを使うと手軽にできます。
スーパーキャット らくらく耳そうじシート
取り出してすぐ拭けるふんわりソフトな弱酸性ウェットティッシュです。指に巻きつけて、お耳の入口からやさしくふき取ってあげてください。特殊シートの溝が汚れをかきとって、いつでも清潔なお耳をキープできます。
耳を触ることに慣れる練習からはじめる
耳に触られるのが苦手な犬の場合はいきなり耳掃除をしようとせず、まず耳を触られることに慣れる練習からはじめましょう。なでる時にそっと耳まわりに触れたり、耳の付け根をゆっくりとマッサージしてあげるのもおすすめです。
おもちゃやおやつでポジティブなイメージをつける
お気に入りのおもちゃやおやつに夢中になっている時に、耳掃除をするという方法もあります。ガムやアキレスなど時間をかけて楽しめるおやつや、おやつを詰めて遊べるおもちゃやカミカミしてあそぶロープなど、愛犬の性格に合わせて選んでください。
耳掃除が終わった後に特別なおやつが食べられると覚えてもらうのもよいでしょう。どちらの場合も耳掃除の時だけもらえる特別なものにするのが成功するポイントです。
トリミングや獣医師などプロに依頼する
いろいろ試してみても嫌がる犬は、トリミングサロンなどでプロにお願いするとよいでしょう。犬が耳掃除を極端に嫌がる場合、耳になんらかのトラブルをかかえている可能性もあるので、動物病院で耳掃除をお願いして相談してみてください。
こんな犬の耳掃除はNG!やってはいけない方法
専用の洗浄液以外を使うのはNG
専用の洗浄液がないからといって、お湯やオイルを使用してはいけません。耳の中に残ってしまった場合、炎症の原因になってしまうことがあります。また、市販のアルコール入りのウェットティッシュを代用するのは絶対にNG!アルコールで犬の皮膚がダメージを受けてしまいます。
人間用の耳かきや綿棒を使うのはNG
人間用の耳かきは、犬の耳の中を傷つける可能性が高いため、絶対に使用しないでください。綿棒も素材が耳の中に残ってしまったり、耳垢や汚れを耳の奥に押し込んでしまうリスクがあります。
ゴシゴシと強く擦るのはNG
汚れをきれいにしようとゴシゴシこすると、耳の中を傷つけてしまいます。そっと優しく拭き取るようにしてください。
耳の毛を抜くのはNG
耳の入口に生えている毛には、汚れが耳の中に入らないようにする役割があります。もし、汚れがひどくどうしても抜かなくてはならない場合は、必ずプロに依頼してください。
頻繁に耳掃除をするのはNG
気になるからといって、耳掃除の頻度が高くならないようにしましょう。行き過ぎた耳掃除は、かえって肌のバリア機能を損ねてしまい炎症を引き起こすきっかけになります。犬の耳は本来、自浄作用があるため、耳掃除をしても気になるほど汚れる場合はなんらかの耳トラブルを抱えている可能性があります。あまりに汚れが気になる時は、獣医師さんに相談するとよいでしょう。
耳垢でわかる犬の病気
耳掃除の時に、耳垢や耳の中の様子をチェックしましょう。愛犬の健康な状態を知っておけば、トラブルがあった時に気づきやすく、早く治療をはじめられます。
健康な耳垢の状態
健康な犬の耳垢の状態は、ベタつきがなくニオイもありません。色は薄い黄色、もしくはやや黄色みのある白で、耳の中の皮膚も赤みなどない状態です。
ベッタリとした黒・茶色の耳垢が出る
外耳炎にかかっている可能性があります。耳からくさいニオイがしたり、湿疹や赤くただれることもあります。茶色い耳垢の場合は、真菌感染による外耳炎、黒い耳垢の場合は耳ダニによる外耳炎の可能性が大きいでしょう。耳ダニによる外耳炎は激しいかゆみを伴います。
高温多湿の時期に悪化しやすく、垂れ耳の犬や外耳道に密集して毛が生える犬(プードルやテリア)がかかりやすいです。
ドロリとした黄色の耳垢が出る
細菌感染を起こしている可能性があります。放置していると、耳から膿が出たり強いかゆみや痛みが出たりし、外耳炎から中耳炎、内耳炎へと進行してしまう恐れがあります。悪化した場合、感覚障害を引き起こし、同じ方向にグルグルと回る、首が片方に傾いくなどの症状が出ることがあります。
かゆみがあり赤黒い耳垢が出る
耳疥癬の可能性があります。ミミヒゼンダニというダニが耳に寄生している状態で、強いかゆみが出たり皮膚が赤くなったりします。犬同士の接触で感染するため、多頭飼いの場合は自宅で感染してしまうこともあるため注意が必要です。
耳掃除スキンシップで耳トラブルを予防しよう
耳掃除は愛犬とのスキンシップの時間でもあります。耳トラブルは、日常的なケアで予防できるものも多いものです。普段から耳掃除をしていると、ちょっとした変化にも気付きやすく、病気やトラブルの早期発見にもつながります。嫌がる時に無理してはいけませんが、できるだけ心地よく耳とそのまわりをケアする時間を大切にしましょう。
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