犬が気持ちいいブラッシング方法・嫌がる時の対処法とおすすめアイテム

目次
愛犬の被毛を美しく保つためにかかせないブラッシング。
犬のブラッシングには、被毛のケアだけでなく多くのメリットがあります。とはいえ必要だとわかっていても、愛犬がブラッシングを嫌がってやらせてくれないという場合もあるでしょう。
また、長毛種や短毛種など犬種によるブラシの選び方や、正しいブラッシングの方法がわからないと悩んでいる飼い主さんもいるかもしれません。
この記事では
- ブラッシングのメリット
- ブラッシングの正しい方法
- ブラッシングを嫌がる時の対処方法
- ブラッシングが好きになる方法が知りたい
- 愛犬におすすめのブラシはどれ?
など、犬のブラッシングに関する疑問にお答えします。おすすめのケア商品もご紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
ブラッシングの効果
犬のブラッシングには、さまざまなメリットがあります。
被毛・皮膚の健康を保つ・皮膚トラブルの予防
ブラッシングすることで被毛の汚れや抜け毛を取り除き、ノミやダニの発見にもつながり、皮膚と被毛を健康に保ちます。
抜け毛対策
ダブルコートの犬は、換毛期にブラッシングすることで抜け毛を除去し、スムーズな換毛を促します。家具や洋服などにつく抜け毛の量を減らす効果もあります。
マッサージ効果
ブラッシングには血行促進効果もあります。
病気の早期発見
ブラッシングを毎日していると、ちょっとした愛犬の変化にも気づきやすくなります。皮膚のトラブルやアレルギー症状、しこりの早期発見など、犬の健康維持にも大きな役割を果たすといえます。
飼い主さんとのコミュニケーション
ブラッシングが大好きになると、楽しみに催促したり、うっとりと眠ってしまうこともあります。毎日のケアが、大切な愛犬とのコミュニケーションの時間になります。
ブラッシングの頻度
毎日行うのが理想ですが、少なくても週に1回はブラッシングしてあげましょう。
絡みやすい被毛の犬の場合は、間が空いてしまうとブラッシングが困難になります。週に2、3回はブラッシングできると安心です。
換毛期のある犬種は、大量の毛が抜けるためできるだけブラッシングの回数を増やし、スムーズな換毛をサポートしてあげてください。
犬用ブラシの種類と犬種別の選び方
スリッカーブラシ
愛犬の皮膚を考えてつくられている「毛並みを整える」ためのブラシです。長毛種・短毛種・ワイヤー種など幅広い犬種に使用できます。
持ち手のついた横長の形で、密集した細いピンがついているのが特徴で、ピンはハードタイプとソフトタイムが選べます。
スリッカーブラシがオススメの犬種
- マルチーズ
- ロングコートチワワ
- ヨークシャーテリア
- ゴールデンレトリバー
- 柴犬
- コーギーなど
ロングコートの犬は、スリッカーブラシで全体をとかし、絡んだ場所はピンブラシでほぐしてあげるのがオススメです。スリッカーブラシは毛量を減らす効果もあるため、ふんわりとした被毛をキープしたい場合には仕上げはコームやピンブラシを使用すると良いでしょう。
換毛期のあるダブルコートの犬は、スリッカーブラシでしっかりアンダーコートを取り除いてあげましょう。
ピンブラシ
人間のブラシに近い形のブラシです。柔らかい毛質の被毛でも切れたり抜けたりせず、ふんわりとしあがるのが特徴です。
ピンブラシがオススメの犬種
- トイプードル
- ミニチュアシュナウザー
- ポメラニアン
- ワイヤーヘアーダックスフンドなど
ワイヤーコートやカーリーコートの犬は、ピンブラシを使って少しずつ整えてあげましょう。ピン先を丸く加工してあるタイプがオススメです。
ラバーブラシ・獣毛ブラシ
ラバーブラシはシリコン製やゴム製のブラシです。ソフトな肌さわりで皮膚へのマッサージ効果が高いのが特徴です。
獣毛ブラシは豚毛や馬毛などの天然素材でつくられているのが獣毛ブラシです。静電気が起きにくく肌さわりがよいので、被毛の薄い犬や敏感肌の犬にオススメです。短毛種や長毛種の犬がブラッシングの仕上げに使用すると、毛艶がよくなるといわれています。
ラバーブラシ・獣毛ブラシがオススメの犬種
- パグ
- ブルドッグ
- ビーグル
- ダックスフンド
- レトリバー
短毛種やヘアレスドッグにオススメです。
皮膚を傷つけないように優しく全体を整えるように使用します。ホットタオルなどを併用すると被毛や皮膚の汚れが落ちやすくなります。
コーム
いわゆる櫛(くし)です。肌に対して斜めになるようにして毛の流れにそって使用します。直角にして肌に当たらないように気をつけましょう。
コームがオススメの犬種
主に仕上げで毛並みを整える時に使用します。絡んだ被毛や毛玉はコームで無理にほぐすと引っ張られて痛いため、最初にピンブラシやスリッカーブラシなどでほぐしてからコームで整えましょう。毎日のケアにコームを使うことで毛玉や絡まりができにくくなります。
グローブ型ブラシ
手袋型の手にはめて使う犬用ブラシです。ゴム素材の小さな突起が手のひら部分についていて、撫でるだけでマッサージするようにブラッシングできるのが特徴です。
形が自由に変えられるので、尻尾や顔周りなどブラッシングしづらい場所にも使いやすくケアできます。
グローブ型ブラシがオススメの犬
- ブラッシングが苦手な犬
- シニア犬
- 子犬
ブラッシングが苦手な犬や練習中の犬にオススメです。
glosse うるおいケアブラシ
マカダミアナッツオイルとセラミドを配合、クシ通りをなめらかにして被毛を傷めないうるおいブラシです。
痛んだ被毛のケアにピッタリのセラミドとマカダミアナッツオイルを、直径約10μmのマイクロカプセルにしてブラシの毛に配合しました。
被毛をやさしくブラッシングすることで、マイクロカプセルの表面の無数の穴から成分が染み出します。
保湿成分セラミドはキューティクルをくっつける接着剤の役割を持っています。
内側から水分が逃げるのを防ぎ、外側の刺激から被毛を守ります。
ブラシを噛んでくる犬も・ブラッシングを嫌がる理由と対処法
犬がブラッシングを嫌がる理由
- 体に触られるのがイヤ
- ブラシを警戒している
- ブラッシングで痛い思いをしたことがある
身体に触られるのがイヤ
ブラッシングそのものというよりも、身体に触られることに慣れていない可能性があります。ゆっくりと身体を撫でてあげたり、マッサージしてあげたたりするところからはじめましょう。
首や胸など、犬が触られて気持ち良い部分からはじめて、背中や足、尻尾などブラッシングする場所を手で触っても嫌がらないように少しずつ時間をかけて慣れさえていきます。嫌がったらスグに手を離し、無理強いしないようにしてください。
【関連記事】
犬がなでられると気持ちいいのはココ!喜ぶなで方とストレスを感じるNGな方法
ブラシを警戒している
初めてブラッシングする時は、見たことのないブラシに警戒している場合もあります。いきなりブラッシングせず、まずはブラシに慣れるようにしていきます。
- ブラシを見せてオヤツをあげる
- ブラシの背面でそっと身体にタッチしてオヤツをあげる
- 背面で身体を撫でてオヤツをあげる
- オヤツをあげるまでの、撫でる時間や回数を増やしていく
- ブラシ部分で数回かるくブラッシングしてオヤツをあげる
- オヤツをあげるまでの時間を長くしていく
はじめのうちは、被毛が絡んでいてもそのままにして、無理にブラッシングしないようにしてください。まずは「ブラッシング=痛くない・気持ちがいい」と覚えてもらうことが先決です。
絡んでいる被毛が引っかかるなどして痛い思いをすると「ブラシ=痛いもの」と記憶してしまうことがあります。絡みつきなのい部分を軽くブラッシングしてあげるとこからはじめて、少しずつ範囲を広げていきましょう。
ブラッシング中は「気持ちいいね」「いい子だね」と優しく声をかけ、最後は思い切り褒めてあげてくださいね。
ブラッシングで痛い思いをしたことがある
ブラッシング中に痛い経験をしたことがあると、ブラシを見るだけで怖がったり怒ったりするようになる子もいます。一度イヤだと思ってしまうと、無理にブラッシングしようとしても逆効果です。手ぐしでゆっくり撫でるようにとかし、被毛に触られることに慣れさせましょう。
ブラッシングする道具を変えることで解決することもあります。コームで痛い思いをした場合にはブラシやスリッカーを用意し、まずは道具に慣れる練習をするところからはじめてください。
ブラッシングできるようになると、つい「できる時に全身しっかりブラッシングしよう」「換毛機だから念入りに」と気合を入れてしまいがちです。けれども、犬が疲れるまでブラッシングしたり、絡んだ被毛を無理に解きほぐしたりしては逆効果です。犬が嫌がる前に切り上げるようにしてください。
乾燥する季節は静電気対策を
ブラッシングで痛い思いをしたことのある犬の中には、静電気が原因の場合もあります。とくにロングコートの犬は静電気が起きやすいので気をつけてあげましょう。乾燥する季節には、犬用のグルーミングスプレーなどを使って静電気対策をするのも忘れずに!
DEO DEO AG+water 500ml
iDogオリジナルのペット用の消臭・抗菌スプレーです。100%ナチュラルなので、愛犬がなめても大丈夫!ブラッシング時のグルーミングスプレーだけでなく、顔回りのお手入れ排泄後のお掃除消臭スプレーなどさまざまな用途でご使用頂けます。
犬が喜ぶ・気持ちいいブラッシング方法
安定した安心できる場所で行う
膝の上など犬が安心できる場所で落ち着かせましょう。テーブルや台などにのせる場合は、嫌がって飛び降りないように注意してあげてください。お気に入りのマットを敷いてあげるのもオススメです。
ブラッシング前に毛玉をチェック
ブラッシング中に毛玉や被毛の絡みがひっかかると痛みを与えてしまいます。先に身体全体をゆっくり撫でてあげながら確認し、指先で丁寧にほぐしてあげましょう。どうしても無理な場合はカットするか、トリミングでプロにお願いするのがオススメです。
気持ち良い場所からゆっくり優しく
ブラッシングは犬が触られて気持ちよく感じる場所からはじめます。
- 背中や腰
- 身体の背面・わきの下
- 首の付け根
- 胸
- お腹
- 頭
- 足元
被毛の少ないお腹や足元、頭や顔周りはソフトタッチになるように意識してください。わきの下は犬が自分では触りにくいためブラッシングするとかゆみが軽減されて、気持ちよく感じる犬が多い場所です。マッサージをするように優しくブラッシングしてあげましょう。
犬の表情がゆるんで力が抜けているなと感じたら、そこが「気持ち良いブラッシングポイント」です。繰り返しブラッシングしてあげると、眠ってしまう犬もいます。
強く当てすぎないように注意
犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄くとても繊細です。そのためブラシやコームの先が皮膚に強くあたると、痛みを感じやすいのです。とくに被毛の少ないお腹や足などは気をつけてあげましょう。
痛さを感じなくても、皮膚にあたる感覚が苦手という犬もいます。ピン先が丸くなっているものや、さわり心地の気持ちよいシリコンブラシに変えてあげるのも良いでしょう。
UTTORAJI 夢心地なマッサージブラシ しまネコ
ヨーロッパの品質基準を満たした高品質なシリコン(LFGB基準)を使用したマッサージブラシです。
シリコンボディはやわらかく優しいさわり心地で、ペットの身体を傷つけることなく、アンダーコートと皮膚まで届きます。
ブラッシングは愛犬とのコミュニケーション
ブラッシングが大好きになると、ブラシを見るだけで自分から転がって催促したり、ブラッシング中にうっとりと眠ってしまったり。ブラッシングは大変ですが、そんな姿を見ると、飼い主さんも思わず微笑んでしまいますよね。
心地よさだけでなく、皮膚トラブルや病気の早期発見にもつながるブラッシングは、愛犬と飼い主さんの心と身体のコミュニケーションです。
ブラッシングを毎日の習慣にして、いつまでもいくつになっても、元気で快適な時間を過ごしましょう。
犬との暮らしをもっと豊かに・大切な家族に選ぶなら…IDOG&ICAT
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