犬のシニア期は三段階|老化サインと段階ごとの症状・対策を解説

目次
犬のシニア期の目安は、7〜9歳からといわれています。人間でいうと、40代後半から50代前半の間のイメージです。シニアと呼ぶには、思ったより若いと感じるのではないでしょうか。
犬は一定の年齢を迎えると、毎日少しずつ老化してゆきます。犬のシニア期は三段階。中年期・高年期・老年期と、段階を追って老化します。そのため、老化の段階を見極めて、それぞれにあったケアを行わないと、かえって老化を早めてしまう可能性もあるのです。
この記事では、愛犬がどの段階なのかを判断するための体や心の変化や症状、老化のスピードをゆるやかにして快適に暮らすための対策を解説します。
人間でいえば働きざかりの「中年期」
- 中・小型犬:約7〜11歳
- 大型犬:約6〜7歳
人間でいえば40〜50代に当たる年齢です。若い頃と比べて少し疲れやすくなったりといった変化はありながらも、元気いっぱいの働き盛りの年代といえます。とはいえ、「疲れやすくなったな」「無理ができなくなってきたな」という会話が増えてきますよね。
犬も人間と同じく、見た目の変化はまだほとんどない時期ですが、体の変化は始まっています。だからこそ、この時期に合ったケアをしてあげることで、健康寿命が伸び生き生きと暮らせるようになります。
犬の中年期に現れる体の変化・症状
- 被毛に白髪がまざりはじめる
- 筋力が落ちたと感じる場面がでてくる
- 若い頃と比べて歩くスピードがゆっくりになる
- リードを引く力が弱くなる
- 消化機能が落ちてくる
- 歯周病のリスクが増える
- 寝ている時間が増える
- 疲れやすくなりすぐに休みたがる
犬の中年期に現れる心の変化・症状
- 好奇心がなくなったと感じる場面がある
- 他の犬に興味を示さなくなる
犬の中年期の対策と注意点
見た目の変化がほとんど現れないため、飼い主さんが老化や病気のサインに気づかず過ごしてしまいがちです。シニア期の入口だと意識して、わずかな変化でも気になったら獣医師さんに相談しましょう。健康診断を受けていない犬は、この時期から定期的な健康診断をはじめてください。
この頃から、消化機能が落ちてくる子もいます。これまでと同じ食事なのに排泄に変化がある場合、フードが合わなくなっている可能性があります。徐々にシニア向けの食事に切り替えていきましょう。歯周病など、歯のトラブルのリスクも高まる年齢です。歯磨き時のチェックも忘れずに。
犬は後ろ足の筋肉から衰えやすくなってきます。お散歩で坂道や階段を歩いたり、簡単な筋トレをして筋力をキープすることも大切です。一度落ちた筋力を戻すのは時間がかかるため、今ある筋肉を落とさずキープできるように意識しましょう。脳トレになる遊びを習慣化して、アンチエイジングも取り組みましょう。
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人間でいえば定年後の「高年期」
- 中・小型犬:約12〜16歳
- 大型犬:約8〜11歳
人間でいえば60〜70代、定年退職をしたり年金を受給したりと、自分の年齢と向き合う節目となる人も多い時期です。体や心の変化を感じつつ、第二の人生を楽しもうという方も多いでしょう。犬も見た目の変化が出て、はっきりと老化を感じることが増えてきます。
けれども、この時期に過保護にしすぎると、できることもできなくなってしまい、老化のスピードが早まることも。今できることを、1日でも長くできるように無理のない範囲で続けていきましょう。元気なお達者犬になるためにも、大切な時期です。
犬の高年期に現れる体の変化・症状
- 被毛の白髪が目立つようになる
- 被毛がパサついたり、皮膚が乾燥しやすくなる
- 見た目で筋肉が落ちたのを感じる
- 散歩で歩かなくなる
- 段差や階段でつまずく
- 物にぶつかる
- トイレが近くなる
- 食べづらそうな様子がある
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犬の高年期に現れる心の変化・症状
- 今までできたことができなくなる
- 散歩に行きたがらなくなる
- 頑固になる
犬の高年期の対策と注意点
見た目ではっきりと老化を感じる場面が増えてきます。この時期は、「今できることができなくならない」を意識することが大切です。
体を動かすのが大変そうだからといって、いきなり運動をやめてしまうと、筋力が衰えて老化が進んでしまう可能性があります。無理をしない程度に、体を動かす習慣を続けましょう。この時期に筋力をキープすることで、将来、寝たきりになるリスクを軽減できます。
ただし、体のつらさの原因が病気や怪我の可能性もあるので、獣医師さんと相談しながら生活しましょう。体を動かした後は、マッサージをしてあげたり、しっかり休憩して睡眠をとるようにしてください。
また、階段の前にペットガードをつける、ソファー用のスロープをつけるなど、怪我をしない部屋つくりを心がけてください。
老犬特有の病気のリスクが高まる年齢です。定期的な健康診断の他、つらそうな様子を見せたり変化を感じたりしたら、動物病院で原因を調べてもらいましょう。
今までできていたことが、段々できなくなってきます。「おすわり」や「ふせ」など、これまでできたコマンドに反応しなくなった場合には、その原因に合わせて対策する必要があります。
- 耳が遠くなってコマンドが聞き取れない
- 体に痛みがあり、指示された姿勢になるのがつらい
- 頑固になってやりたくない
- コマンドよりやりたいことがある(飼い主さんに甘えたいなど)
獣医師さんと相談し、原因に合わせて対策してあげましょう。
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人間でいうと後期高齢者の「老年期」
- 中・小型犬:17歳以降
- 大型犬:12歳以降
人間でいえば80代。体の変化をハッキリと感じる年代です。犬も、筋力や消化機能の低下に加えて、視力や聴力の衰えも出てきます。健康的に年齢を重ねるためにも、愛犬の健康や老化の状況を見極めて、飼い主さんがフォローしてあげましょう。
犬の老年期に現れる体の変化・症状
- 視力が落ちる、視えなくなる
- 耳が遠くなる、聞こえなくなる
- 歩行困難
- 首の筋肉が落ちて顔を上げづらくなる
- 食事の量が減る、食べなくなる
- 名前を呼んでも反応しない
- トイレの失敗が増える
- 体重が落ちる
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犬の老年期に現れる心の変化・症状
- 好きだったものに興味を示さなくなる
- 夜泣きをする
- 飼い主さんの姿が見えないと鳴く
- 認知症の症状がでる
犬の老年期の注意点
視覚や聴覚の衰え、歩行困難、排泄の失敗など、ハッキリとした老化の症状がでてきます。介護が必要な場合もあるでしょう。また、認知症の症状が現れる年代でもあります。
免疫力が落ちて病気にかかりやすくなるため、日々の健康チェックをかかさないようにしましょう。この年齢になると「老犬だから仕方ない」と思って、病気のサインを見逃してしまいがちです。少しでも気になることがあったら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
寝ている時間が長くなったり、散歩で歩かなくなったり、日常生活にも大きな変化があります。日々の楽しみや刺激を用意して、生活にメリハリをつけてあげてください。お昼寝を外で日向ぼっこしながらできるようにしたり、寝たままでできるゲームをしたり、無理をしない範囲であたらしいことに挑戦してみましょう。
散歩の後は、マッサージや温湿布で体の疲れをとり、ホットタオルで拭くなどして体を清潔に保つようにしてください。
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犬が元気で長生きするための秘訣
愛犬にはいつまでも元気でいてほしい。そして1日でも長く一緒にいたいですよね。どんな犬でも老化は避けられないものですが、止めることはできなくても進行を遅らせることは可能です。
飼い主さんとのコミュニケーションは犬の心を満たします。難しく考える必要はありません。たくさん話しかけてあげたり、褒めてあげたり。健康チェックをかねて、お手入れやマッサージをしてあげましょう。マッサージって知識がないと難しいのでは?と思うかもしれませんが、体をゆっくり撫でてあげるだけでもOKです。
新しいトリックを覚えるのもオススメです。若い時のようなスピードでは覚えないかもしれませんが、いくつになっても新しい挑戦は脳を活性化させ、認知症予防効果も期待できます。お散歩コースを変えて、知らない道を歩くのもよいでしょう。心身が活性化し、ほどよい疲れでよく眠れるようになります。
アンチエイジングには、適度な刺激とリラックスが大切です。愛犬がいつまでも元気なお達者シニアライフを過ごせるように、意識して過ごしましょう。
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