猫がおしっこしない原因と対処法は?今日から行える3つの予防策も!

目次
あなたの愛猫がいつもと様子が違う。
トイレに入ってもおしっこをせず、そわそわと出てくる。
それを繰り返すうちに、おしっこをしなくなってしまった。
こんな経験はありませんか?
猫がおしっこをしない、尿が出ない状態は、「尿閉(にょうへい)」と呼ばれ、危険な状態かもしれません。
実際、以下のような疑問を感じたことはありませんか?
- 猫のおしっこが何時間出ないと危険?
- 猫が尿閉になると何時間続く?
- 猫にトイレを促すには?
尿閉は、12〜24時間以上おしっこをしない状態が続くと危険信号です。
放置すると命に関わる事態となるため、速やかに獣医師の診察と治療を受ける必要があります。
一方で、飼い主ができる応急処置もあります。
トイレを清潔に保ち、猫の好みに合わせて環境を整えることで、排尿を促すことができるかもしれません。
しかし、これらはあくまでも一時的な対処法であり、根本的な解決には獣医師の診断が不可欠です。
そこで本記事では、猫がおしっこをしない原因や考えられる病気、そして飼い主ができる対処法や予防策を詳しく解説します。
少しでも気になる方は、愛猫の健康を守るために、ぜひ最後までご覧くださいね!
猫がおしっこをしない原因
愛猫のおしっこの回数が減ったり、全くしなくなったりした場合、その背景にはいくつかの原因が潜んでいる可能性があります。
主なものとして、トイレ環境の問題、健康上の問題、ストレスの問題などが挙げられます。
トイレの問題
猫がおしっこをしない原因の一つとして、トイレに関する問題が考えられます。
具体的には、以下のようなケースが該当します。
- 猫の好みに合わない「トイレの種類」や「設置場所」
- 「不衛生な状態のトイレ」に対する猫の嫌悪感
- 猫の足に引っかかるなど、「不快感を与える猫砂の質感」
これらのトイレに関する問題を解消するためには、猫の好みを考慮したトイレや猫砂を選択し、こまめな清掃を心がけることが重要です。
また、猫がリラックスできる場所にトイレを設置することも忘れてはいけません。
健康上の問題
猫の排尿問題の背後には、健康上の問題が潜んでいることもあります。
以下のような疾患が、猫のおしっこに影響を及ぼす可能性があります。
- 尿路の感染症
- 膀胱の炎症
- 尿路内の結石
- 糖尿病
- 腎臓の病気
これらの病気は、早期発見と適切な治療が鍵となります。
おしっこの回数の減少や、尿の色の濃さ、血尿などの異変に気づいたら、速やかに獣医師の診察を受けましょう。
ストレスの問題
繊細な性格の猫は、ストレスの影響を受けやすい生き物です。
ストレスが原因で、猫のおしっこの問題が引き起こされることもあります。
ストレスの原因としては、以下のような事柄が考えられます。
- 引っ越しや新しい家族・ペットの出現などによる「環境の変化」
- 複数の猫を飼育している場合の「猫同士のストレス」
- 飼い主の長期不在やスキンシップ不足による「猫との関係性の変化」
ストレスを軽減するためには、猫が安心して過ごせる環境づくりが大切です。
猫の隠れ家を設けたり、飼い主が積極的に猫と触れ合う時間を作ったりすることで、猫のストレス緩和につながります。
参考:猫同士の相性を見極める期間はどれくらい?多頭飼いする前に知るべき3つ注意点 #53
その他の原因
その他にも、猫がおしっこをしない原因はさまざまです。
高齢猫の場合、加齢による身体機能の低下が排尿問題を引き起こすこともあります。
また、猫の個性や過去の経験も、排尿行動に影響を及ぼす可能性があります。
猫の排尿問題の原因は、一つとは限りません。
複数の要因が絡み合っていることもあるため、注意深く猫の様子を観察し、必要に応じて獣医師の診察を受けることが賢明です。
猫がおしっこをしないことで考えられる病気
愛猫のおしっこの回数が減少したり、全くおしっこをしなくなったりした場合、健康上の問題が潜んでいる可能性があります。
特に、以下のような疾患が原因として考えられます。
- 尿路感染症
- 膀胱炎
- 尿路結石
- 糖尿病
- 腎臓病
尿路感染症
尿路に細菌などが侵入することで発症する尿路感染症は、猫のおしっこに影響を与える代表的な病気の一つです。
おしっこをしない、尿の色が濃くなる、血尿が見られるなどの症状が現れることがあります。
放置すると、腎臓にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の治療が不可欠です。
参考:次郎丸動物病院-猫の下部尿路疾患症候群の症状と原因、治療について|獣医師が解説–
膀胱炎
膀胱の炎症を指す膀胱炎は、ストレスや尿路感染症などが原因で発症することがあります。
猫がおしっこをしない、トイレでいきむ、頻尿などの症状が見られる場合は、膀胱炎の可能性を疑う必要があります。
早めに動物病院で診察を受けることが大切です。
参考:自由が丘どうぶつ病院-ネコちゃんの膀胱炎って?–
尿路結石
尿路結石は、尿の成分が結晶化し、石のような形態を呈する病気です。
結石が尿道を塞ぐと、おしっこが出にくくなったり、全く出なくなったりすることがあります。
猫の場合、特にオス猫に多く見られる傾向があります。
結石が大きくなると外科的な治療が必要になることもあるため、早期発見と適切な治療が求められます。
参考:KINS WITH-【猫の尿路結石】原因と症状、治療について–
糖尿病
インスリンの分泌量の不足や機能低下によって発症する糖尿病は、猫のおしっこにも影響を及ぼします。
おしっこをしない、多飲多尿、体重減少などの症状が現れることがあります。
治療では、食事療法や投薬が主な選択肢となります。
参考:一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム-糖尿病–
腎臓病
腎臓の機能低下によって引き起こされる腎臓病は、特に高齢の猫に多く見られます。
おしっこの量の減少、尿の色の濃さ、食欲不振など、様々な症状が現れることがあります。
早期発見と適切な治療が重要であり、食事療法や投薬、点滴などの治療が行われます。
参考:動物再生医療センター病院-慢性腎臓病(慢性腎不全)–
以上のような病気が、猫がおしっこをしない原因として考えられます。
これらの疾患は、早期発見と適切な治療が何よりも大切です。
愛猫の様子に変化があったら、速やかに動物病院で診察を受けるようにしましょう。
すぐさま病院へ連れて行くべきケース【病気と断定できなくても】
愛猫がおしっこをしない、または異常な症状を示している場合、速やかに動物病院で診察を受けることが重要です。
特に、以下のような症状が見られる場合は、獣医師に相談することを強くお勧めします。
- トイレに頻繁に通う
- おしっこが全く出ない
- 血尿が見られる
- 食欲不振や元気がない
トイレに頻繁に通う
愛猫がトイレに何度も通うにもかかわらず、おしっこをほとんどしない場合は注意が必要です。
この症状は、尿路に問題がある可能性を示唆しており、膀胱炎や尿路結石などが疑われます。
猫がトイレでいきんでいるのに、おしっこが出ていないようであれば、速やかに動物病院へ連れて行きましょう。
おしっこが全く出ない
一般的に、猫がおしっこをしない状態が12〜24時間以上続く場合は、危険信号と捉えるべきです。
尿閉の状態になると、猫は数日間におしっこができなくなることがあります。そのため、できる限り早く獣医師の診察を受けることが肝要です。
血尿が見られる
愛猫のおしっこに血が混じっている場合は、尿路感染症や膀胱炎、尿路結石などの可能性が考えられます。
血尿は目に見える症状ですが、猫がトイレを隠す習性がある場合、飼い主が気づきにくいこともあります。
猫のトイレの様子を定期的に確認し、血尿が見られた場合は、速やかに動物病院へ連れて行くことが大切です。
食欲不振や元気がない
おしっこの問題と同時に、猫の食欲不振や元気がない状態が続く場合は、体調不良のサインかもしれません。
腎臓病や糖尿病など、全身の病気が原因で、おしっこの問題が引き起こされている可能性があります。
愛猫の様子がいつもと違うと感じたら、早めに動物病院で診察を受けるのが賢明です。
上記のような症状が見られる場合は、猫の生命に関わる危険な状態である可能性が高いです。
症状を見逃さないよう、日頃から愛猫の様子をよく観察し、少しでも異変を感じたら、速やかに動物病院を受診するようにしてください。
猫がおしっこしないときの対処法
愛猫がおしっこをしない、または排尿に問題がある場合、飼い主はどのように対応すべきでしょうか。
以下に、具体的な対処法をご紹介します。
- トイレの問題を解決する
- 動物病院で診察を受ける
- ストレスを減らす工夫をする
- 猫をトイレに促す
トイレの問題を解決する
まず初めに、猫のトイレに問題がないかどうかを確認することが大切です。
トイレが不衛生な状態だったり、猫の好みに合わなかったりすると、猫はトイレを避けるようになります。
常日頃からトイレを清潔に保ち、猫が快適に使用できる環境を整えましょう。
状況に応じて、トイレの種類や設置場所を変更することも検討してください。
動物病院で診察を受ける
愛猫がおしっこをしない、または排尿に関する問題が見られる場合は、早めに動物病院で診察を受けることが重要です。
尿路感染症や膀胱炎、尿路結石など、重篤な病気が潜んでいる可能性があります。
獣医師による適切な診断と治療を受けることが、猫の健康を守るために不可欠です。
ストレスを減らす工夫をする
ストレスは、猫の排尿問題の原因となることがあります。
これには猫が安心して過ごせる環境を整えることが大切です。
猫の隠れ家を用意したり、飼い主が十分に構ってあげたりすることで、猫のストレスを和らげることができます。
参考:猫が布団で粗相する原因と4つの対策とは?粗相後の洗い方も解説!
猫をトイレに促す
猫がおしっこをしない場合、トイレに促すために、飼い主ができる応急処置として、以下のようなことが挙げられます。
- 十分な水分補給:猫に新鮮な水をいつでも飲めるようにしましょう。水分補給は尿路の健康維持に欠かせません。
- トイレへの誘導:猫をトイレに連れて行き、おしっこを促すことで、排尿を促進できる場合があります。
- おしっこの色のチェック:猫の排尿を促すために、おしっこの色が薄くなるまで水分を与えることもあります。ただし、これは獣医師の指示に従って行ってください。
しかし、これらの応急処置はあくまでも一時的な対処法であり、根本的な解決のためには、獣医師の診察と適切な治療を受けることが不可欠です。
猫の排尿障害の3つの予防策
猫の排尿障害は、飼い主にとって大きな悩みの一つです。
しかし、日頃から適切な予防策を講じることで、排尿障害のリスクを減らすことができます。
以下に、具体的な予防策を解説します。
- 健康的な生活環境を整える
- 定期的に動物病院で検診を受ける
- 猫の行動をよく観察する
健康的な生活環境を整える
猫の排尿障害を予防するために、健康的な生活環境を整えることが重要です。
具体的には、以下のようなことに気をつけましょう。
- 清潔で快適なトイレを用意し、こまめに掃除する
- 新鮮な水をいつでも飲めるようにする
- 高品質のキャットフードを与え、バランスの取れた食事を心がける
- 適度な運動と遊びの時間を設け、ストレスを溜めさせない
猫が快適に過ごせる環境を整えることが、排尿障害の予防につながります。
定期的に動物病院で検診を受ける
猫の排尿障害を早期に発見するために、定期的な健康チェックが欠かせません。
年に1〜2回は動物病院で検診を受けるようにしましょう。
獣医師による尿検査や血液検査、触診などで、猫の健康状態を総合的に判断します。
異常が見つかった場合は、早期の治療が可能になります。
猫の行動をよく観察する
飼い主は、日頃から猫の行動をよく観察することが大切です。
特に、以下のような症状に注意しましょう。
- 猫がおしっこをしない、または頻尿になる
- トイレでいきんだり、痛がったりする様子が見られる
- 尿の色が濃くなる、または血尿が見られる
- 食欲不振や元気がなくなる
これらの症状が見られたら、速やかに獣医師に相談しましょう。
Q&A
Q1:猫のおしっこが何時間出ないと危険?
A1:12〜24時間以上おしっこをしない状態が続く場合は、尿閉の可能性があるため危険です。すぐに獣医師の診察を受けてください。
Q2:猫が尿閉になると何時間続く?
A2:尿閉になると、数日間おしっこができなくなる可能性があります。放置すると命に関わるため、速やかに治療を受ける必要があります。
Q3:猫にトイレを促すには?
A3:トイレを清潔に保ち、複数用意する、静かな場所に設置する、好みの猫砂を使う、飼い主が誘導するなどの方法がありますが、根本的な解決には獣医師の診察と治療が不可欠です。
愛猫がおしっこしない原因を特定して、適した対策を講じよう!
愛猫がおしっこをしない、尿が出ない状態は、「尿閉(にょうへい)」と呼ばれ、危険な状態かもしれません。
猫の健康を守るために、飼い主は原因を特定し、適切な対策を講じることが大切です。
猫がおしっこをしない原因はさまざまですが、主に、トイレの問題、健康上の問題、ストレスの問題などが考えられます。
トイレが汚れていたり、猫の好みに合わなかったりすると、猫はトイレを避けるようになります。
また、尿路感染症、膀胱炎、尿路結石、糖尿病、腎臓病などの健康上の問題が原因で、猫がおしっこをしなくなることもあります。
ストレスも排尿問題の原因となり得ます。
もし、猫がおしっこをしない状態が12〜24時間以上続く場合は危険信号です。
尿閉になると、数日間おしっこができなくなる可能性があり、放置すると命に関わる事態となります。
そのため、できるだけ早く獣医師の診察を受けることが重要です。
飼い主ができる対処法としては、トイレを清潔に保ち、複数用意する、静かな場所に設置する、好みの猫砂を使う、飼い主が誘導するなどの方法があります。
また、十分な水分補給やストレスの軽減も大切です。
しかし、これらはあくまでも一時的な対処法であり、根本的な解決には獣医師の診察と治療が不可欠です。
予防策としては、健康的な生活環境を整え、定期的に動物病院で検診を受け、猫の行動をよく観察することが重要です。
そして、少しでも異常を感じたら、すぐに獣医師に相談しましょう。
愛猫がおしっこをしない原因は一つとは限りません。
複数の原因が重なっている可能性もあるため、注意深く観察し、必要に応じて動物病院で診察を受けることが大切です。
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