
目次
猫とのコミュニケーションは、撫でる行為だけに限られませんが、撫で方一つとっても、猫の喜び方は多種多様です。
彼らが心から安心し、喜ぶ場所を撫でることは、愛猫との信頼関係を築く上で非常に重要です。
しかし、意外と知られていないのが、猫が嫌がる体の箇所。
猫の特定の部分を撫でると、彼らは不快に感じることもあります。
「猫を撫でる」という行為に関して、具体的に以下のような疑問を感じていませんか?
- 猫が撫でられて嬉しい所はどこ?
- 猫の正しい撫で方は?
- 猫の顎の下はどうやって撫でるのが正解?
そこで本記事では、猫が喜ぶ撫で方や喜ばれやすい場所、反対に撫でられると嫌がる箇所など、網羅的に解説します。
「愛猫と少しでも仲良くなりたい!」、「猫の飼育は初めてだから知識を得たい」など、少しでも感じているものがあれば、ぜひ最後までご覧ください。
猫を撫でる前に確認したいこと
猫は「撫でればいつでも喜ぶ」というわけではありません。
人間同様、気分や撫でられたくないタイミングなどが存在します。
そのため、その気分やタイミングを事前に知っておく必要があるのです。
猫が撫でられたくないサイン
猫は、気分によって撫でられることを嫌がることがあります。
猫が撫でられることを嫌がるときは、以下の様子が見られます。
- 耳を後ろに倒す
- 尻尾を振らない
- 体を硬くする
- 目を細める
- 威嚇する
耳を後ろに倒す
猫が耳を後ろに倒すのは、不快感や警戒心を示しているサインです。
この状態の猫を無理に撫でると、ストレスを感じさせる可能性があります。
尻尾を振らない
尻尾の動きは猫の気持ちを表します。
そのため、尻尾を大きく振らない、または硬直している場合、不安や緊張を感じている可能性が高いです。
体を硬くする
リラックスしていない猫は、体を硬くします。
このような状態の猫に触れると、恐怖やストレスを与えてしまうことがあります。
目を細める
目を細める行動は、不快感や警戒心を示していることがあります。
このサインを示している場合は無理強いせず、猫の気分を尊重しましょう。
威嚇する
猫が威嚇している場合は、撫でるのを完全に避けるべきです。
威嚇は、猫が非常に不快であることを示しています。
これらの様子が見られた場合、猫に余計なストレスを与えないよう、撫でるのを控えましょう。
猫が撫でてほしいサイン
一方で、猫が撫でられることを望んでいる場合、以下のような行動が見られます。
- 体を近づけてくる
- 頭や背中をすり寄せてくる
- 喉を鳴らす
体を近づけてくる
猫が自分から体を近づけてくるのは、甘えているサインです。
この時、優しく撫でることで猫は喜んでくれます。
頭や背中をすり寄せてくる
猫が頭や背中をこちらにすり寄せる行動は、愛情や信頼表現です。
このような時も、猫が撫でてほしいと思っている可能性が高いと言えます。
喉を鳴らす
喉を鳴らすことは、猫が快適で幸せを感じている状態を示しています。
リラックスしている猫には、穏やかに撫でてあげると良いでしょう。
このように猫の気分や好みを正しく理解し、それに合わせたアプローチを心がけることで、猫との信頼関係をより強固に築くことができます。
撫でる適切なタイミング
猫を撫でる際には行動のサイン以外にも、タイミングが重要になります。
そのタイミングが以下の通りです。
- 食後
- 排泄後
- 眠っているとき
- 遊んであげた後
- 出先から帰ってきたとき
食後
食事を済ませた後の猫は、満足感と共にリラックスしていることが多いです。
この時に優しく撫でてあげると、安心感を与えることができます。
排泄後
排泄を終えた後も、猫はリラックスしている状態にあります。
このタイミングでの撫でる行為は、猫にとって快適な体験となり得る可能性が高いです。
参考:猫が急に走り出す7つの理由とは?走る猫の注意点とその対処法も解説! #82
眠っているとき
眠っている猫は非常にリラックスしていますが、軽く撫でる程度に留めることが重要です。
可愛いからといって、愛猫が起きてしまうような撫で方は避けましょう。
遊んであげた後
遊びを通じてエネルギーを発散した後の猫は、撫でられることでさらにリラックスすることができます。
出先から帰ってきたとき
外出から帰宅した時に猫を撫でることで、猫に安心感を与えると共に、「帰ってきた」という安心感を与えることができます。
甘えん坊な猫は、特にこの傾向が見られます。
参考:飼い猫を留守番させられる期間は?旅行の際に準備すべき8つの工夫も #171
撫でることを避けるべきタイミング
ストレスを感じているとき
猫がストレスを感じているときは、撫でられることを好まないことがあります。
猫の様子を見て、ストレスを感じていると思われる場合は避けましょう。
病気やケガをしているとき
病気やケガをしている猫は、撫でられることで痛みを感じたり、ストレスを感じることがあります。
猫の健康状態に気を配り、無理に撫でるのではなく、慎重に接しましょう。
猫の性格には個体差があります。
これまで記載した内容は一般的なもので、すべての猫に当てはまるとは限りません。
つまり、これらのことから、大切なのは日々の生活の中で愛猫の様子を観察し、どのタイミングで撫でることを喜ぶかを理解することです。
猫を撫でるメリット
猫を撫でる行為は、単なる日常の一部と思われがちですが、実は猫にとっても、飼い主にとっても多くのメリットがあるのです。
具体的に、以下の2つの観点から確認していきましょう。
- 猫にとってのメリット
- 人にとってのメリット
猫にとってのメリット
リラックス
1つ目はリラックス効果です。
猫は撫でられると、オキシトシンやセロトニンといった幸福感を高めるホルモンを分泌します。
これらのホルモンは、猫の心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。
特に、穏やかで優しい撫で方は、猫を心地よい状態に導き、ストレスを軽減するのに効果的です。
つまり、日々の生活の中で猫を撫でることは、彼らの精神的な安定に大きく影響します。
愛情表現
2つ目は愛情表現です。
猫を撫でる行為は、飼い主から猫への愛情を伝える重要な手段です。
優しく撫でることで、猫は安心感を得ることができ、これが飼い主と猫の間の信頼関係を深めるきっかけにもなります。
定期的に猫を撫でることで、猫は自分が愛され、大切にされていると感じることができるのです。
健康促進
3つ目は、健康促進効果です。
猫を撫でることは、彼らの身体的健康にも良い影響を及ぼします。
撫でる行為によって猫の血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。
これにより、猫の身体的なリラックスが促進されるだけでなく、精神的なストレスの軽減や猫の免疫力の向上にもつながり、全体的な健康状態の向上に貢献します。
また、定期的に撫でることで、皮膚疾患の早期発見にも有効です。
人にとってのメリット
猫を撫でる行為は、猫だけでなく、飼い主である人間にも様々なメリットをもたらします。
心理的なリラックス効果から身体的な健康促進まで、猫とのスキンシップが人間に与えるプラスの影響は大きくあります。
ストレス解消
人間にとってのメリットの1つ目は、ストレス解消です。
猫を撫でることは、人間のストレス解消に大きく貢献します。
リラックス効果のあるホルモン(例えばオキシトシンやセロトニン)は、猫を撫でることで、猫だけでなく人間にも分泌されるのです。
つまり、心理的な安定を促し、ストレスを軽減できます。
心身の健康促進
2つ目は、健康促進です。
猫を撫でることには、血行促進や筋肉の緊張緩和といった身体的なメリットもあります。
特に、可愛い愛猫を撫でることでなり得る「リラックス状態」は全身の血行を良くし、筋肉の緊張を和らげます。
つまり、日常生活で感じる身体の疲れや緊張を、猫との時間を通じて和らげることができるのです。
愛情表現
3つ目は、愛情表現です。
猫を撫でることは、猫への愛情表現の一つですが、この行為は人間自身にも満足感や幸福感をもたらします。
愛情を表現することで、人間は自己の感情を肯定し、幸福感を高めることができます。
また、猫とのスキンシップを通じて得られる心の充足感は、日々の生活におけるポジティブな影響を与え、より豊かな生活を送る助けとなり得ます。
これらのことから猫を撫でる行為は、単にペットを愛でるという行為以上の効果があります。
猫だけでなく、人間にとっても心理的、身体的に多くのメリットが生じます。
つまり、猫とのふれあいの時間を大切にすることで、より健康で幸せな生活を送ることができるのです。
猫が喜ぶ撫で方
猫が撫でられて喜ぶ体の箇所
猫には撫でられて特に喜ぶ体の箇所があり、それらを理解することで、猫との絆を深めることができます。
しかし一方で、触られること自体を嫌がる箇所も存在します。
そのため、飼い主さんは双方を理解し、日々の生活で接してあげる必要があるのです。
撫でられて喜ぶ箇所
撫でられて喜ぶ箇所は、一般的に以下の場所が挙げられます。
- 頬
- 額
- あごの下
- 耳
- 背中
- しっぽの付け根
しかし、猫にも個人差が存在するため、一概には言えません。
愛猫の反応を観察しつつ、愛猫が喜ぶ箇所を見つけることが重要です。
頬
猫の頬は非常に敏感で、撫でられることで強い安心感を覚えます。
理由は、母猫から受ける愛情深い舌の愛撫を思い出し、撫でられることで穏やかな気持ちになると言われています。
額
額は鼻に近いことから嗅覚が集中しており、撫でられることで飼い主の匂いを感じ取ります。
これは猫にとって大きな安心感につながり、飼い主さんと愛猫の信頼関係の構築に大きく役立ちます。
あごの下
あごは猫自身の舌が届かない場所であり、信頼できる飼い主に触られることで気持ちよさを感じます。
また、あごの下には分泌腺があり、猫は自分の匂いを飼い主につけることで安心感を得るため、撫でられることを好む箇所なのです。
耳
耳もあごの下と同様に、自身がグルーミングできない箇所であり、飼い主に自身の匂いをつけることで、安心感を得ることができる箇所です。
背中
猫が背中を撫でられて喜ぶ理由は、その場所が猫にとってリラックスできる場所であるためです。
背中は猫の自己清潔が及ばない部分であり、撫でられることで気持ちよさを感じます。
また、背中を撫でられることで幸福感をもたらす「エンドルフィン」が分泌されることからも、喜ぶと考えられています。
ちなみに、猫が飼い主に背中を向けることは、飼い主を信頼し、安心している証拠ともされているのです。
しっぽの付け根
しっぽの付け根は猫にとって快感が集中する場所で、ここを撫でることで猫は大きな満足感を得ます。
このことからしっぽの付け根を撫でることで、猫は深い喜びを感じることができます。
撫でられるのを嫌がる箇所
猫が撫でられるのを嫌がる箇所は、一般的に以下の場所が挙げられます。
- お腹
- 足先・肉球
- 尻尾
撫でる以外の猫とのスキンシップ方法
猫とのスキンシップは「撫でる」だけではありません。
猫との深い関係を築き、彼らの心身の健康を促進するためには、さまざまなスキンシップを試みることが重要です。
撫でる行為以外のスキンシップ方法は、以下のものが挙げられます。
- 一緒に遊ぶ
- 話しかける
- 抱っこする
- 一緒に寝る
一緒に遊ぶ
1つ目は、飼い主さんが愛猫と一緒に遊ぶことです。
猫との遊びは、彼らの身体的、精神的健康に欠かせない活動になります。
特にボールや猫じゃらしを使った遊びは、猫のストレスを軽減し、運動不足を解消するのに役立ちます。
さらに、共に遊ぶことは猫と飼い主の間の絆を深め、相互理解を促進する大切なコミュニケーション方法でもあります。
参考:【危険】飼い猫が運動不足かも!遊ばない猫を動かす5つのコツとは? #120
話しかける
2つ目は愛猫に優しく話しかけることです。
猫は飼い主の声に敏感で、話しかけられることで安心感や愛情を感じます。
日常的に猫に話しかけ、彼らの名前を呼んだり、優しい声で日常の出来事を共有することは、猫との信頼関係を築くのに非常に効果的です。
参考:猫の愛情表現とは?猫がよく使う12のサインと正しい応答方法を解説!
抱っこする
3つ目は、抱っこすることです。
しかし、抱っこを好む猫もいれば、そうでない猫もいます。
猫が抱っこに抵抗を見せない場合、優しく抱き上げることで安心感や信頼感を与えることができます。
愛猫の様子を観察し、もし嫌がる場合にはすぐに中止しましょう。
一緒に寝る
4つ目は、愛猫と一緒に寝ることです。
これも猫全体に当てはまるわけではありませんが、多くの猫は飼い主と一緒に寝ることを好む傾向にあります。
これは猫にとっての安心感や愛情の表現です。
そのため、一緒に寝ることで、猫との絆はさらに深まります。
ただし猫と一緒に寝る場合、飼い主にとっても猫にとっても快適な環境を作っておくことが重要です。
ここまで4つのスキンシップ方法を解説しましたが、猫の個性を理解し、彼らの好みに合わせて行うことが大切です。
愛猫の様子を観察しつつ、適した撫で方を実践しよう!
猫が喜ぶ撫で方を実践することで、飼い主と猫の信頼関係を深めることができますが、そのためにはまず、猫の好みと様子を観察し、理解することが重要です。
一般的に猫が特に撫でられるのを好む箇所には、「頬、額、あごの下、耳、背中、しっぽの付け根」が挙げられます。
これらの部位を優しく撫でることで、猫はリラックスし、愛情を感じることができます。
特に、頬や額を撫でるときには、猫が安心感を得ることができるため、積極的に試してみましょう。
しかし、一方で猫が撫でられると嫌がる部分も存在します。
具体的には「お腹、足先や肉球、尻尾」を撫でられるのを嫌がる傾向にあります。
これらの部位は特に敏感であることから、撫でられると不快感を示すことが多いのです。
撫でてみて嫌がる様子を見せたら、すぐに撫でるのをやめるようにしましょう。
また、猫とのスキンシップは、撫でる行為だけではありません。
一緒に遊んだり、話しかけたり、抱っこしたり、一緒に寝たりすることも、猫との絆を深める効果的な方法です。
特に、一緒に遊ぶことは猫のストレスを軽減し、運動不足解消にも繋がります。
総体的に愛猫の性格や個性を理解し、それに適した接し方をすることが、飼い主としての務めと言えるでしょう。
Q&A
Q1: 猫が撫でられて嬉しい所はどこ?
A1: 猫が撫でられることで特に喜ぶ箇所には、頬、額、あごの下、耳、背中、しっぽの付け根があります。これらの部分は猫にとって安心感や快適さを感じる箇所であり、優しく撫でることで猫のリラックスを促します。
Q2: 猫の正しい撫で方は?
A2: 猫を撫でる際には、優しいタッチと一定のリズムを心がけることが重要です。穏やかでリズミカルな撫で方は、猫を心地良い状態に導き、リラックスを促します。また、猫の反応を観察し、嫌がるサインがあればすぐに撫でるのをやめることが肝心です。
Q3: 猫の顎の下はどうやって撫でるのが正解?
A3: 猫のあごの下を撫でる際には、特に優しいタッチを心がけることが大切です。あごの下はフェロモンが分泌される敏感な部位であり、軽くなでることで猫は安心感を得ます。
大切な家族である愛猫に良質なアイテムを!【IDOG&ICAT】
日々を一緒に過ごし、いつもあなたを癒してくれる愛猫は、れっきとした家族の一員です。
そんな愛猫の一生は、飼い主であるあなたと過ごす時間で決まります。
どうせなら楽しく、リラックスできる時間を長く作ってあげたいですよね。
また、あなた自身も愛猫の可愛い姿や、楽しんでいる姿をできるだけ多く見たくありませんか?
幸せな時間を創出する1つの手段が、飼い猫のために作られたグッズやアイテムです。
実はこれらのアイテムは、愛猫がリラックスできる時間を生み出すだけではなく、健康状態の改善にも大きく役立ちます。
ペットの幸福度を高めながら体のケアもできるなんて、一石二鳥ですよね!
もし、あなたの愛猫や飼い主さんが以下のように感じているのであれば、猫用のアイテムで解決できる可能性があります。
- 愛猫がストレスを感じてるかも…
- 毛玉が多くて悩んでいる
- 食事を食べるときの体勢がしんどそう
このような場合、ストレス発散と爪の健康にも役立つ「爪とぎ」や毛玉対策の「グルーミングブラシ」、食事に配慮した「食器台」などが効果的です。
とはいえ、アイテムが全てではありませんし、無理に多くのものを揃える必要はありません。
しかし、あなたの愛猫にとって、「必要かも!」「あれば喜ぶかも!」と思えるものがあれば、ぜひ検討してみてください。
猫グッズを扱っている通販サイトは数多く存在しますが、せっかくならIDOG&ICATがオススメです。
IDOG&ICATは創業33年の縫製工場を母体とするペットグッズメーカーです。
縫製工場から派生した老舗メーカーだからこそ、品質にこだわった最高級の猫グッズをお客様に提供しています。
IDOG&ICATの大きな特徴は、ペットのことを第一優先に考えた商品づくりです。
愛猫が至福の時間を過ごせるように、最高の心地よさと機能性を追求したグッズを豊富に取り揃えています。
あなたと愛猫がいつまでも幸せな生活を送るために、IDOG&ICATで極上の1品を見つけてみませんか?
人気記事ランキング
人気記事ランキング
希少種ミヌエットはどんな猫?性格や特徴、育て方のポイントも解説!
93294views
猫がふみふみする理由とふみふみしない猫との違いとは? #50
65052views
ベンガルキャットが持つ意外な性格とは?しつけは子猫のときから行おう! #115
55132views
アメリカンショートヘアはどんな性格?オスとメスの違いも徹底解説! #77
49540views
猫が急に走り出す7つの理由とは?走る猫の注意点とその対処法も解説! #82
48014views
飼い猫が脱走したらどうしたらいい?探し方と事前にできる対策とは? #48
43381views
ラグドールの性格や特徴とは?子猫のときから愛嬌あり!飼育時には注意点も #111
36666views
猫のロシアンブルーってどんな性格?「猫ではない」と言われるほどの忠誠心を持つ #129
36561views