
目次
「愛犬がずっと自分の後ろ足を噛んでいる…」「歩くたびに私の足に噛み付いてくる」そんな悩みを抱えていませんか?
犬が足を噛む行動には、単なる癖や遊びだけでなく、皮膚炎や関節痛、強いストレスといったSOSが隠されているケースも少なくありません。
この記事では、以下のポイントを分かりやすく解説します。
- 自分の足を噛む4つの主な原因
- 人の足を噛む理由とやめさせるしつけ
- 病院へ行くべき危険なサイン
放置すると炎症が悪化したり、攻撃的な行動が定着したりする恐れがあります。愛犬の本当の気持ちを理解して、正しいケアをしてあげましょう。
犬が自分の後ろ足を噛む4つの主な原因
愛犬が自分の後ろ足や体をガジガジと噛むことには、主に以下の4つの理由が考えられます。
- ストレスや退屈しのぎ
- 皮膚の痒みや炎症
- 怪我や関節の痛み
- お手入れ(グルーミング)の延長
ストレスや退屈しのぎ
人間がイライラしたときに爪を噛んだり、貧乏ゆすりをしたりするのと同じように、犬もストレスを感じると自分の体を噛むことがあります。
- 運動不足:散歩が足りていない
- 環境の変化:引っ越しや家族構成の変化
- 退屈:お留守番が長い、遊ぶ時間が少ない
こうした不満や不安を紛らわせるために、自分の足を噛んで気持ちを落ち着けようとしているといえます。これが習慣化すると、心の病気(常同障害)につながることもあるため注意しましょう。
皮膚の痒みや炎症
足をしきりに舐めたり噛んだりしている場合、皮膚にトラブルが起きている可能性があります。
- アレルギー:食べ物や花粉、ハウスダストなど
- ノミ・ダニ:外部寄生虫による痒み
- 汚れや乾燥:散歩後の汚れ残りや、シャンプーの洗い残し
特に足先や指の間は、汚れがたまりやすく蒸れやすい箇所。痒くてたまらず、歯でガシガシと掻いて傷を作ってしまうこともあるので注意が必要です。
怪我や関節の痛み
皮膚に異常がないのに特定の場所を噛み続ける場合、体の内側に痛みがあるのかもしれません。
- 怪我:トゲが刺さっている、爪が割れている
- 関節痛:関節炎や膝蓋骨脱臼(パテラ)などの痛み
- 痺れ:椎間板ヘルニアなど神経系の病気による違和感
痛みや痺れを「取り除こう」として、その部分を執拗に噛んでしまうのです。特にシニア犬の場合は、関節のケアも意識してあげましょう。
お手入れ(グルーミング)の延長
犬にとって、自分の体を舐めてきれいにすることは自然な行動。散歩から帰ってきた後や、寝る前などに軽く舐めたり、前歯でカチカチと甘噛みする程度であれば、グルーミング(毛づくろい)の一環と考えられます。
ただし、皮膚が赤くなるほど舐め続けたり、毛が抜けるほど噛んだりしている場合は、ただのお手入れではありません。何らかの不快感を取り除こうとしているサインの可能性が高いです。
病院に連れて行くべき症状の目安は?
「これって様子を見てもいいの?それとも病院?」と迷う飼い主さんも多いでしょう。以下の症状が見られる場合は、迷わず動物病院を受診してください。
- 皮膚が赤くなっている・腫れている
- 足を引きずっている・歩き方がおかしい
- 唸りながら噛んでいる・出血がある
皮膚が赤くなっている・腫れている
足の裏や指の間を確認してみましょう。皮膚が赤くただれていたり、腫れていたりする場合は、すでに炎症(指間炎など)を起こしています。
舐めれば舐めるほど雑菌が繁殖し、症状が悪化する悪循環に陥ってしまいます。早めの治療が欠かせません。
足を引きずっている・歩き方がおかしい
- 散歩に行きたがらない
- 歩くときに少し足を引きずる(跛行)
- 段差を嫌がる
このような行動が見られる場合、骨折や捻挫、あるいは関節の病気が疑われます。皮膚表面だけでなく、骨や関節の異常もしっかり診てもらいましょう。
唸りながら噛んでいる・出血がある
自分の足に対して「ウーッ」と唸りながら怒ったように噛み付いている場合、強い痛みや痺れ(神経障害)、あるいは深刻なストレスを抱えている可能性があります。さらに、出血するほど自分の体を傷つける行為(自傷行為)は、緊急性が高い状態です。
犬が「人の足」や「飼い主」を噛む理由
自分の足ではなく、歩いている飼い主さんの足やズボンの裾に噛み付いてくることもありますよね。これには、犬ならではの本能や心理が関係しています。
遊びや甘えの表現
特に子犬の時期によく見られます。兄弟犬とじゃれ合う感覚で、飼い主さんの足にじゃれついているのです。「遊ぼうよ!」「こっちを見て!」という甘えのサインでもありますが、エスカレートすると成犬になっても噛み癖が残ってしまうため、適切なしつけが必要です。
関連記事:子犬の噛み癖がひどいときはどうしたらいい?改善する3つのポイント
歯の生え変わりによるむず痒さ
生後4ヶ月〜6ヶ月頃の子犬は、乳歯から永久歯への生え変わり時期を迎えます。歯茎がむず痒くて仕方がないため、目の前にある動くものや家具の脚、飼い主さんの足など、手当たり次第に噛んで痒みを紛らわせようとします。
本能的な習性や要求
犬には、動くものを追いかけて捕まえようとする「狩猟本能」が備わっています。歩く足の動きに反応して、反射的にガブッと噛んでしまう習性。さらに、「ご飯が欲しい」「散歩に行きたい」といった要求を通すために足を噛む子もいます。
犬が自分の足を噛むのをやめさせる対処法
愛犬の噛み癖や自傷行為をやめさせるには、原因に合わせた対策が不可欠です。1つずつでも良いので、愛犬のために実践してみてください。
運動や遊びでストレスを発散させる
ストレスや退屈が原因の場合、まずはエネルギーを発散させてあげましょう。
- 散歩の時間を延ばす:いつもより少し長く歩く、コースを変える
- 頭を使う遊びを取り入れる:知育玩具や「宝探しゲーム」などで脳を疲れさせる
- 引っ張りっこ:本能を満たして満足感を高める
「噛む」こと以外に楽しいことや夢中になれることを見つけてあげれば、自然と足への執着が薄れていきます。
関連記事:室内犬の運動不足を解消する方法とは?雨の日もできる3つの遊びと注意点を解説!
足裏や皮膚を清潔に保つ
アレルギーや汚れが原因の場合は、足元を清潔に保つことが第一です。散歩の後は、ぬるま湯で優しく足を洗い、指の間までしっかりと乾かすことが重要になります。生乾きは雑菌の温床になりかねません。
また、足裏の毛が伸びていると汚れが溜まりやすく滑りやすいので、こまめにカットして整えてあげましょう。
関連記事:肉球にカビ?ひび割れや腫れなどトラブル別対処法・プニプニ肉球で元気に長生き
エリザベスカラーや服で物理的にガードする
治療中や、どうしても噛むのがやめられない場合は、物理的に噛めないようにするのも一つの対策です。
- エリザベスカラー:口が足に届かないようにする
- 犬用靴下・服:患部を覆って保護する
ただし、これらはあくまで一時的な対処です。つけっぱなしは新たなストレスになることもあるため、根本的な原因解決(治療や環境改善)と並行して行いましょう。
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犬が自分の体を噛むことに対するよくある質問
犬が足を噛むのはストレスが原因ですか?
ストレスは主な原因の一つですが、すべてではありません。アレルギーによる皮膚の痒みや、関節の痛み、単なる暇つぶしである可能性もあります。自己判断せず、皮膚の状態や噛む頻度を観察することが大切です。
寝る前だけ自分の足を舐めるのはなぜですか?
寝る前のリラックスタイムに、グルーミング(毛づくろい)として足を舐める犬は多いです。短時間で落ち着いて眠るようであれば問題ありませんが、延々と舐め続けて眠れない様子なら、痒みや違和感があるかもしれません。
前足と後ろ足で噛む理由に違いはありますか?
基本的には同じ理由が多いですが、後ろ足を執拗に噛む場合は、腰や股関節の痛み、あるいは肛門腺の違和感が関係していることもあります。前足の場合は、退屈しのぎで目の前にある手を舐めているケースもよく見られます。
柴犬が自分の足を噛むのはよくあることですか?
柴犬などの日本犬は、皮膚トラブル(アレルギーなど)を起こしやすい犬種といわれています。くわえて、警戒心が強くストレスを感じやすい面もあるため、足を噛む行動が見られることは少なくありません。こまめなケアを心がけましょう。
子犬が人の足を噛んでくるのをやめさせるには?
子犬が足を噛んできたときは、低い声で「痛い」と伝え、遊びを中断してその場を離れてください。「足を噛むと楽しいことが終わる」と学習させることが重要です。噛んでも良いおもちゃを与えて、そちらを噛んだらたくさん褒めてあげましょう。
まとめ
犬が足を噛む行動には、必ず理由があります。
- 自分の足を噛む場合:ストレス、皮膚炎、痛み、お手入れ
- 人の足を噛む場合:遊び、歯の痒み、本能
「やめなさい!」とただ叱るのではなく、「なぜ噛んでいるのかな?」と観察してあげることが解決への第一歩です。もし、皮膚に異常があったり、痛そうにしていたりする場合は、迷わず獣医師に相談することをおすすめします。
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