
目次
愛犬が自分の体を小刻みに噛んでいる姿を見ると、「どこか痒いのかな?」「もしかしてストレス?」などと不安になりますよね。
実は、犬が体を噛む理由には、皮膚の痒みやストレスだけでなく、椎間板ヘルニアによる「痺れ」や関節の痛みといった、意外な原因が隠れていることがあります。
この記事では、犬が自分の体を噛む主な3つの理由と、見逃してはいけない危険なサイン、そして今日からできる対処法を分かりやすく解説します。
愛犬のことで少しでも気になることがあるなら、ぜひ最後までご覧くださいね。
犬が自分の体を噛む主な3つの理由
犬が自分の体を噛む行動には、大きく分けて「痒み」「痛み・痺れ」「心の問題」の3つの原因が考えられます。まずは、愛犬がどれに当てはまりそうか確認してみましょう。
皮膚の痒み(アレルギー・感染症)
最も一般的な原因は皮膚の痒みです。犬は人間のように手を使って掻くことができないため、痒い場所を舐めたり、歯で小刻みに噛んだりして痒みを紛らわせようとします。
- 食物や環境によるアレルギー性皮膚炎:花粉、ダニ、ハウスダストなどの環境中のアレルゲンや、特定の食べ物が原因で痒みが出ます。
- 細菌やカビによる感染症:皮膚のバリア機能が低下し、細菌や真菌(カビ)、酵母菌などが異常に増えることが、皮膚炎や膿皮症の原因となります。
- ノミ・ダニなどの寄生虫:散歩中にノミやマダニがついたり、ヒゼンダニ(疥癬)が寄生したりすると、強烈な痒みに襲われるため注意が必要です。
- 乾燥や汚れによる皮膚への刺激:シャンプーのしすぎによる乾燥や、散歩の汚れ、シャンプー剤の洗い残しが刺激となり、痒みの原因になることがあります。
痛みや痺れ(怪我・ヘルニア)
皮膚の表面には異常が見られないのに執拗に噛む場合、体の内側に痛みや痺れが生じている可能性があります。これは飼い主さんが気づきにくい原因の一つです。
- 怪我や異物の混入(棘・爪割れ):散歩中にガラス片や棘を踏んで刺さっていたり、爪が割れていたりする痛みから、その部位を気にして噛むことがあります。
- 関節炎やリウマチによる痛み:関節に炎症がある場合、その周囲を舐めたり噛んだりして痛みを和らげようとする仕草が見られます。
関連記事:老犬の皮膚トラブル|夏に多いかゆみ・炎症の原因とケア方法
【重要】椎間板ヘルニアや神経の痺れ
特に注意が必要なのが神経系の異常です。
椎間板ヘルニアなどで神経が圧迫されると、足先に「痺れ」や「痛み」が出ます。
犬はこの感覚を「自分の足に何かついている」「嫌な感じがする」と捉え、自分の足を異物のように感じて噛み壊してしまう恐れもあるのです。
お尻や尻尾の付け根あたりを噛む場合は、肛門腺に分泌物が溜まって炎症を起こしている可能性があります。
関連記事:犬が自分の後ろ足を噛む理由は?やめさせる3つの対処法も徹底解説!
ストレスや行動(心の問題)
身体的な病気や怪我がない場合、精神的な理由が関係しているかもしれません。
- 不安や葛藤による転位行動:不安や不満、ストレスを感じたときに、気を紛らわせるために自分の体を噛むことがあります。これを「転位行動」と呼びます。
- 暇つぶしや退屈しのぎ:特に刺激がなく退屈な時間に、手持ち無沙汰で自分の手足を甘噛みすることがあります。これを放置すると癖になりやすいため注意しましょう。
- 飼い主さんの気を引くための行動:体を噛んでいるときに飼い主さんが「ダメよ」と声をかけたり注目したりすると、犬は「これをすれば構ってもらえる」と学習し、わざと繰り返すことがあります。
- 子犬特有の歯の生え変わり:生後3週〜8ヶ月頃の子犬は、歯の生え変わりで歯茎がムズムズするため、自分の体やものを噛みたい欲求が強くなります。
犬が自分の体を小刻みに噛む意味はどう違う?
「ガブッ」と強く噛むのではなく、前歯を使って「カチカチ」「クチャクチャ」と小刻みに噛む動作には、いくつかの意味があります。
一つは「グルーミング(毛づくろい)」です。リラックスしているときに、毛並みを整えたり汚れを取ったりするために行う自然な行動で、すぐに止めるようであれば問題ありません。
しかし、「何かに取り憑かれたように必死に小刻みに噛み続ける」場合は注意が必要です。これは、前述した強い痒みや、神経の痺れによる違和感、あるいは強いストレスを感じているサインである可能性が高いでしょう。
もし愛犬の目が血走っていたり、声をかけても反応せずに小刻みに噛み続けていたりする場合は、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
見逃してはいけない危険なサイン
「ただの癖かな?」と様子を見ているうちに症状が悪化してしまうこともあります。以下のようなサインが見られたら、迷わず動物病院を受診してください。
皮膚の異常(脱毛・出血・変色)
噛んでいる場所の毛が抜けている、赤く腫れている、血や膿が出ている場合は、すぐに治療が必要です。皮膚が黒ずんでいる(色素沈着)場合は、慢性的に皮膚炎が起きている可能性があります。
歩き方や動作の異常(足を引きずる)
足を地面につけたがらない、足を引きずる、ふらつくといった様子が見られる場合、関節炎や椎間板ヘルニアなどの整形外科的・神経学的な疾患が疑われます。
足先の冷えや肉球の色(血栓症の疑い)
もし肉球の色がいつもより白っぽく薄かったり、触ると足先が冷たかったりする場合は緊急事態です。心臓病などが原因で血栓が詰まる「血栓塞栓症」の可能性があり、一刻を争います。
元気がない・食欲不振
体を噛むだけでなく、全体的に元気がない、食欲が落ちている、触ろうとするとキャンと鳴いて痛がるといった症状がある場合、体の中で強い痛みや不調が起きているサインです。
今日からできる対処法と予防策
愛犬が体を噛むのを防ぐために、家庭でできるケアや対策をご紹介します。
物理的な対策(エリザベスカラー・服)
すでに傷ができている場合や、治療中は、患部を舐め壊さないように物理的に保護することが最優先です。エリザベスカラーを着けたり、術後服のような皮膚を覆う洋服を着せたりして、患部への刺激を遮断しましょう。
ストレス発散と環境の見直し
運動不足や環境の変化がストレスになっていることもあります。散歩の時間を少し長くしたり、ボール遊びで発散させたりしましょう。留守番が多い子の場合は、一緒にいる時間にスキンシップを増やすことも効果的です。
関連記事:室内犬の運動不足を解消する方法とは?雨の日もできる3つの遊びと注意点を解説!
足裏や皮膚の清潔ケア
散歩の後は足をきれいに洗い、指の間までしっかりと乾かしましょう。湿ったままだと雑菌が繁殖しやすくなります。足裏の毛が伸びていると汚れがつきやすくなるため、定期的にカットして清潔を保つことが指間炎の予防になります。
「噛んでも良い」おもちゃへの誘導
退屈や噛みたい欲求が原因の場合は、噛んでもよいおもちゃを与えて関心をそらします。噛んでいる最中に叱るのではなく、おもちゃで遊んでいるときにたくさん褒めてあげることで、「おもちゃを噛む=よいこと」と学習させましょう。
対策に役立つiDog&iCatおすすめアイテム
洗える布製エリザベスカラー
自分の足や体を噛み続けて傷を作ってしまう場合、物理的に噛めないようにする保護が必要です。この布製エリザベスカラーは、傷舐め・足噛みを優しく防止。
プラスチック製と違い柔らかいので、首への負担が少なく愛犬のストレスを軽減できます。皮膚炎の治療中や、関節痛で患部を噛んでしまう子にも最適。
【知育おもちゃ】ロケット 鳴き笛とカシャカシャ入り
運動不足やストレスで自分の体を噛む習慣がついてしまった愛犬に。ロケット型の布製おもちゃは、引っ張りっこや持ってこい遊びでエネルギーを発散させるのに最適です。
ダブルラッセル生地は噛むことで歯もキレイになるデンタル効果付き。鳴き笛とカシャカシャ音が興味を引き、「足を噛む時間」を「遊ぶ時間」に置き換えられます。留守番時の一人遊びにも使えるため、退屈による自傷行為の予防に効果的です。
UNAGE ウェルネスウェア 寝たまま着れる介護服
皮膚炎や術後の傷口を舐めたり噛んだりする行為を、優しくブロックする機能性ウェアです。エリザベスカラーよりもストレスが少なく、患部を覆いながら通気性も確保。寝たまま着せられる設計で、高齢犬や体が弱っている子にも負担をかけません。
体幹安定機能で関節痛のある犬の歩行もサポートし、痛みによる足噛みの軽減にもつながります。
まとめ
犬が自分の体を噛む行動には、言葉にできない助けを求める合図が隠されています。
- 主な3つの原因:皮膚の痒み、痛み・痺れ(ヘルニア等)、ストレス
- 小刻みに噛む動作:グルーミング以外で必死に行う場合は要注意
- 危険なサイン:脱毛、出血、歩行異常、足先の冷えはすぐ病院へ
「そのうち治るだろう」と放置せず、愛犬の様子をよく観察してあげてください。痒みや痛みを取り除いてあげることで、愛犬も飼い主さんも安心して暮らせるようになります。
犬が自分の体を噛むことに対するよくある質問
特に前足を小刻みに噛むのはなぜですか?
前足は犬が最も口をつけやすい場所です。アレルギーなどで痒い場合もありますが、退屈やストレスを感じているときに、手持ち無沙汰で前足を舐めたり噛んだりするケースも多く見られます。ほかにも、首のヘルニアの場合に前足に痺れが出ることがあります。
噛んでいるときに名前を呼ぶと止めるのですが、大丈夫でしょうか?
声をかけてピタッと止める場合は、痒みや痛みよりも「癖」や「退屈しのぎ」である可能性が高いです。ただし、飼い主さんの気を引くためにやっている場合もあるので、噛んでいないときにたくさん構ってあげて、噛んでいるときは過剰に反応しないようにしましょう。
散歩中に急に足を噛み始めたのですが?
散歩中に突然噛み始めた場合、足の裏に棘やガラス片が刺さった、植物の種がついた、あるいは虫に刺されたなどの突発的な痛みが考えられます。すぐに安全な場所で足の裏を確認してあげてください。
子犬が自分の尻尾や足を噛むのは異常ですか?
子犬の時期は好奇心が旺盛で、自分の尻尾を追いかけて噛んだりするのは遊びの一種であることが多いです。くわえて、歯の生え変わり時期(生後3週〜8ヶ月頃)は歯茎が痒くて噛むこともあります。成長とともに落ち着くことがほとんどですが、皮膚を傷つけるほど激しい場合は獣医師に相談しましょう。
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