犬のおしり歩きの原因は?病院へ行くべき危険な時のチェックポイントも

目次
犬のお尻歩きとは、おすわりに似た格好でお尻を床にこすりながらスリスリと前足で歩く犬の動きのことです。珍しい行動ではありませんが、なぜこのような歩き方をするのか不思議ですよね。
犬のお尻歩きは問題のない場合も多いですが、ストレスや病気が原因となっていることもあります。犬のお尻歩きの理由や病気の可能性、危険な時のチェックポイントを知って、早めの対処ができるように準備しておきましょう。
犬がお尻歩きをする理由
犬はどのような時にお尻歩きをするのでしょうか。その理由にはいくつかあります。
肛門腺が溜まっている
お尻歩きの原因で多いのが、肛門腺が溜まって違和感がある場合です。肛門の左右にある肛門嚢に分泌物が溜まりすぎると、お尻まわりを不快に感じた犬がお尻歩きをすることがあります。
通常、肛門嚢の分泌物は排便時に一緒に出ることが多いのですが、自然に排出されずに溜まってしまう子もいます。とくに、シニア犬など排出する力が弱くなっていると、自力で出すのが難しくなるのです。気になる場合には、トリミングや動物病院で「肛門腺搾り」をしてもらうとよいでしょう。
かゆみがある
肛門まわりにかゆみがある時にも、犬はお尻歩きをします。肛門まわりのかゆみには、炎症やアレルギーなどの皮膚トラブルの他、寄生虫による影響の可能性もあります。
便の状態に問題がある
下痢や便秘などで肛門まわりにトラブルが起きている時にも、犬はお尻歩きをします。排便の後にお尻歩きをすることが多かったり、繰り返しお尻歩きをしたりする時には「肛門が切れていないか」「肛門まわりが荒れていないか」をチェックしましょう。
お尻歩きと椎間板ヘルニア
お尻歩きの場合、座ったようなポーズで前足を使って歩きます。一方、後足を引きずって歩いていたり、腰をついたまま歩けなくなっている場合には、椎間板ヘルニアの可能性があります。
腰を自力で持ち上げられない、後足が動かない様子が見られるなどの状態の時は、早急に動物病院を受診してください。
お尻歩きの対処方法
肛門腺を絞る
自力で分泌物を排出できない犬の場合は、肛門腺搾りをして違和感を取り除いてあげてください。トリミングサロンや動物病院で行ってもらう他、きちんとした手順を教えてもらって自分でやることもできます。ペースは1〜2ヶ月に1回を目安にするとよいでしょう。
内臓の調子を整える
下痢や便秘などが原因で、肛門付近にトラブルが起きて来ることもあります。その場合、内臓の調子を整え便通の状態を良くしてあげるとお尻歩きをしなくなります。
便秘や下痢が長く続いているようなら、獣医師に相談してフードや運動習慣、水分量などを改善しましょう。犬の状態によっては、整腸剤を処方してくれる場合もあります。
便通は犬の健康のバロメーターです。健康な毎日のためにも、調子を整えてあげましょう。
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肛門まわりを清潔に保つ
犬がお尻歩きを防ぐためにも、肛門まわりを清潔に保つことを心がけてください。排便時にうんちがつかないように肛門まわりの被毛を短くカットする、お尻を拭いて清潔にするなどが有効です。
おむつを使用している場合はこまめに交換し、常に清潔な状態にしてあげましょう。
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危険なお尻歩き?見分けるチェックポイント
たまにお尻歩きをして、そのあといつも通りに過ごしている場合には、大きな問題はないことが多いでしょう。けれども状況によっては、すぐに獣医師の判断を仰いだ方がよいこともあります。
- 頻繁にお尻歩きをする
- お尻の擦り付け方が異常・肛門まわりを気にする
- 肛門まわりに異常がある
- おしりを触ると嫌がる・怒る
頻繁にお尻歩きをする
トリミングの後や肛門腺搾りの後など、特定の条件下で1〜2回程度するだけなら問題はありません。違和感がなくなれば、自然とお尻歩きをしなくなります。
けれども、時間が経ってもお尻歩きを繰り返しているようなら注意が必要です。どのような時にどのあたりを気にしているか、1日に何回ぐらいお尻歩きをしいているかをチェックしておきましょう。
お尻の擦り付け方が異常
極端にゴリゴリを床にお尻を擦り付けている時など、明らかに様子がおかしい場合は病気や疾患が原因の可能性が大きいでしょう。また肛門のまわりをしきりに舐めるなど、気にする様子が見られる時にも病気や炎症など対処が必要な原因があると考えられます。
肛門まわりに異常がある
お尻をチェックして、肛門のあたりが赤くなっていないか、腫れていないか、ただれたり炎症を起こしていないかを確認しましょう。これらの症状がある場合には、すみやかに動物病院を受診してください。
おしりを触ると嫌がる・怒る
飼い主さんがお尻を触ろうとすると嫌がる・怒るといった場合、お尻歩きの原因が病気や疾患の可能性が大きいといえます。なるべく早く、動物病院を受診してください。
お尻歩きの時に疑われる病気
皮膚の炎症
犬が頻繁にお尻歩きをする場合には、肛門まわりの皮膚が炎症を起こしてかゆみがでている可能性があります。
- トリミングによる刺激
- アレルギー
- 下痢など排便のトラブル
■トリミングによる刺激
トリミングでお尻のまわりの被毛をバリカンで刈った時など、その刺激により皮膚にかゆみがでる場合があります。
■アレルギー
ハウスダストやカビ、花粉などによるアレルギーによって皮膚に炎症が起きてかゆみが出ていることもあります。ごくまれに、食べもののアレルギーでもお尻周りに反応がでることもあります。
■下痢など排便のトラブル
下痢を繰り返して肛門付近が荒れてしまい、かゆみがでることも多くあります。おむつをしている犬の場合も、おみつかぶれがかゆみの原因になることもあります。
軽い皮膚炎は自然治癒することもあります。けれどもアレルギーや皮膚疾患の場合、悪化すると範囲が広がったり強いかゆみが出るようになったりと、愛犬の負担が大きくなります。場合によって、薬を塗るために患部を触ろうとすると嫌がり怒って噛みついてくるなど、治療が難しくなる可能性も。
「炎症部分がちいさいから大丈夫」など素人判断せず、動物病院を受診して判断をあおぎましょう。
肛門嚢炎
肛門嚢に細菌が感染すると、肛門嚢炎を引き起こします。通常は黒や茶色ですが、炎症を起こすと黄色や緑色の分泌物が出ます。
肛門嚢炎は自然に治る可能性は低いため、動物病院で治療を受けてください。
肛門嚢破裂(肛門腺破裂)
肛門嚢に大量に分泌物が溜まった状態でいると、袋が破裂してしまうことがあります。肛門嚢が破裂すると強い痛みを伴う出血があります。早急に動物病院で治療を受けましょう。
瓜実条虫や線虫等の寄生虫
寄生虫がお尻歩きの原因になっていることも。便や肛門を観察し、紐状のものがついている場合は、瓜実条虫や線虫といった寄生虫である可能性があります。駆除薬による治療が必要なので、早めに動物病院で相談してください。
グルーミングなどで寄生虫のいるノミを飲み込んでしまったり、排出された便の中から再感染を起こす可能性もあるため、多頭飼いの家庭は気をつけましょう。
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お尻歩きで動物病院を受診する時のポイント
お尻歩きはかゆみなどの不快感を解消したくてとる行動です。無理にやめさせようとすると犬にとっては大きなストレスになってしまいます。怒ったり止めたりせず、状況を観察して獣医師さんと共有できるように準備しましょう。
■回数のチェック
1日に何回くらいお尻歩きをするかを記録
■どんなタイミングでしているか
排便のあとや肛門腺搾りの後など、特定のタイミングなのかをチェック
■ケアしながら肛門まわりの様子を確認する
お尻歩きの頻度や状況に問題がなければ、肛門腺搾りや清潔対策などの自宅でできるケアをして様子をみましょう。頻度が増えたり、気になる様子が見られた時には、獣医師さんに相談すると安心です。
お尻歩きに気づいたら上記のポイントをチェックして、動物病院を受診する際に共有できるように記録しておきましょう。
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