犬が唸る8つの理由とは?状況別に適した対処法を実践しよう!

目次
犬を飼っていると、愛犬が「なんでかよくわからないけど、唸っている」なんてことがありませんか?
実はこの「唸る」という行為は、犬の持つコミュニケーション手段の1つであり、愛犬からのメッセージです。
そのため、何かしらきちんと理由があり、「なんとなく唸っている」ということは、まずありません。
とはいえ、具体的に以下のような疑問をお持ちではありませんか?
- うちの子はなんで唸っているの?
- 唸っているときはどうやって対処すべき?
- 何かしつけが必要なのかな?
そこで本記事では、犬が唸る8つの理由と、唸っている状況別にその対処法を解説します。
ただ単に唸ることをやめさせようとしても、逆効果になりストレスを増す可能性があるので、きちんと愛犬のことを理解した上で、適した対策を講じましょう。
犬が唸る意味
犬が唸る行為は、彼らがさまざまな感情や意図を伝えるためのコミュニケーション方法です。
犬も人と同様に、いくつもの感情を内に秘めています。
楽しみや恐怖、興奮状態、不安、苦痛等、犬もまた我々と同じく多彩な感情を持ち合わせています。
つまり、言葉を用いることができない犬たちは、唸るや吠える等の手段で自分の感情を表現しようとしているのです。
そこで飼い主にとって重要なのは、犬が唸る背後の原因を理解し、適切な対応をとることです。
犬がストレスを抱えて唸っている場合もあるため、そのストレス源を排除することが大切です。
また、犬が唸る状況を洞察し、それに見合ったトレーニングや環境調整を行うことで、犬とスムーズなコミュニケーションを保つことが可能になります。
飼い主が心に留めておくべきことは、犬が唸った時に慌てず、冷静に状況を理解し、犬の感情を読み取ることです。
無計画に接近したり、叱責したりすると、それが逆に犬のストレスを増幅させ、問題行動を悪化させる可能性があります。
つまり、飼い主が犬の唸りを理解し、適切に対応することで、犬との関係性が良好になり、問題行動の改善や予防につながるのです。
犬が唸る8つの理由
犬が唸る理由は、以下の8つの状況が考えられます。
- 警戒や恐怖を感じているとき
- 自分の身を守ろうとしているとき
- 楽しい・嬉しいとき
- 物や場所を守りたいとき
- 要求を通したいとき
- 嫌なことをされるとき(例:ブラッシング、爪切り)
- 優位性を示そうとするとき
- 遊んでいる最中(興奮状態)
警戒や恐怖を感じているとき
1つ目は、警戒や恐怖を感じているときです。
犬は危険を直感的に感じ取り、そのために警戒する特性を持つ生物です。
恐れを感じているときでも、自己防衛のために唸る行動を示すことがあります。
たとえば、犬が初めて会う人間や他の犬に遭遇した際、未知の存在への恐怖や警戒感が湧き上がることがあるでしょう。
そういった場面では、犬は唸りを使って自分の意志を相手に示しています。
また、突如として鳴り響く大きな音や異なる香りに対しても、警戒感を持ち、唸ることがあるのです。
自分の身を守ろうとしているとき
犬が唸る理由の2つ目は、自分の身を守るためです。
犬は本能的に自己防衛の行動をとる生物で、唸ることにより相手に警告を発することが可能です。
たとえば、犬が身体的な不快感を覚えるとき、痛みを感じている場合や怪我をしているときなど、自己防衛のために唸る行動をとります。
このような状況では、犬は唸りを通じて飼い主に自身の状態を伝達しているのです。
さらに、他の犬や人間から攻撃を受けたり、ストレスを感じたりしたときにも、自身を保護するために唸ることがあります。
楽しい・嬉しいとき
3つ目は、楽しい・嬉しいと感じているときです。
犬は楽しさや興奮感が高まると、声を発することがしばしばあります。
驚くべきことに、その時には唸りに似た音を出すこともあるのです。
例えば、飼い主が家に戻った時や、散歩の時間が迫ると、犬は喜びや興奮を感じます。
また、遊びの最中に興奮状態になって唸ることもあります。
しかし、これらの状況での唸り声は、攻撃性を示すものではなく、犬が楽しい気持ちを表現している証なのです。
物や場所を守りたいとき
4つ目は、物や場所を守りたいときです。
犬は元々、自分の領域意識が高く、自身の物や場所を護る本能を持っています。
その結果、自分の領域や所有物に対する脅威を察知すると、唸りを使って警告することがあります。
具体的には、犬が大切にしているおもちゃや寝場所が他の犬や人に近寄られた際、犬は自己防衛の本能から唸り声を上げることがあります。
また、自宅や飼い主に対する危険を感じ取った時も、犬は唸りを使って警告します。
このようなケースでは、犬は自分の物や場所を護るために、唸りという行動を取って警告を発しているのです。
要求を通したいとき
5つ目は、要求を通したいときです。
犬は唸り声を使って自己表現をし、飼い主に何かを求めるメッセージを送ることがあります。
たとえば、空腹を感じたときや、散歩に行きたいときなど、犬は唸って飼い主に自分のニーズを伝達します。
さらに、好ましくない事象が起きたときや、周囲の状況が変化したと感じたときにも、唸り声を使って要望を示すことがあります。
嫌なことをされるとき(ブラッシング、爪切りなど)
6つ目は、嫌なことをされるときです。
犬は、ストレスや不快な状況に遭遇すると、唸ることでその不快感を示し、飼い主へのメッセージとすることがあります。
たとえば、ブラッシングや爪切りなどのケアを嫌がる犬は、ストレスや不満を感じることから唸り声を発します。
さらに、病気や怪我による痛みを感じたときも、犬は唸ることで自身の状況を飼い主に伝えようとします。
優位性を示そうとするとき
7つ目は、優位性を示そうとするときです。
犬は群れを形成する生き物であり、その中での立場や優越性を求める傾向があります。
その結果、自身の優越性を示す際に、唸る行動をとることがあります。
これは家族の中での飼い主との関係性においても同様です。
たとえば、他の犬や家族内で自己の地位を向上させたい、リーダーとして振る舞いたいと感じた場合、犬は唸ることで自己主張を行うことがあります。
また、新たな犬や人が家庭に加わった際にも、犬は唸り声を上げて自身の地位を守ろうとすることがあるのです。
遊んでいる最中(興奮状態)
犬が唸る理由の最後は、遊んでいる最中(興奮状態)です。
犬が遊びに興じているとき、興奮状態になり、唸ることがあります。
例えば、飼い主と一緒に遊んでいる最中や、他の犬と遊んでいるとき、犬は興奮して唸ることがあります。
しかし、この場合の唸り声は攻撃的ではなく、遊びの一環として発生することが多いです。
犬が唸る場合の対処法【状況別】
犬が唸る場合の対処法を、以下の状況別に解説します。
- 家族に向かって唸るとき
- 来客時や散歩中に唸るとき
- 遊んでいる途中で唸るとき
家族に向かって唸るとき
家族に唸る犬への適切な対応は、犬の心情や状態を理解し、強引に接触せず、ゆっくりと落ち着かせることが大切です。
家族を目の前に唸る犬は、何か不安やストレスを抱えている可能性が高いからです。
例えば、子供が犬に突如として近寄ったり、大きな音が鳴り響いたりした際に、犬が驚き、家族に対して唸ることがあります。
このようなシチュエーションでは、無闇に触れることなく、犬が安定するまで待つことが大事です。
さらに、犬に安心感を提供するために、穏やかなトーンで話しかけることも有効です。
来客時や散歩中に唸るとき
訪問者が来た際や散歩をしている時に犬が唸る場合、犬のストレスを軽減する方法を試すことが重要です。
訪問者が来た時や散歩中に唸る犬は、しばしば警戒感や不安感からそのような行動を示します。
例えば、訪問者が来た時に犬が唸る場合、犬が訪問者に対する警戒心を和らげるためには、訪問者が直接犬に触れることなく、犬が落ち着くまで適切な距離を保つことが有効です。
さらに、散歩中に他の犬や人に対して唸る場合は、犬に十分なスペースを提供し、犬同士の間隔を保つように気をつけることが大切です。
遊んでいる途中で唸るとき
遊び中に犬が唸るときの対応策としては、遊び方を見直し、犬の過度な興奮を控えることが重要となります。
遊びに夢中になるあまり、犬が度を越した興奮状態になり、唸ってしまうことがあるからです。
たとえば、犬と楽しく遊んでいる際に、犬が興奮しすぎて唸ることがあります。
このような状況では、遊びの方法を再考し、犬が過剰に興奮しないように注意が必要です。
興奮が頂点に達すると、犬は自己制御を失うことがあります。そのため、遊びのリズムを調節し、犬がリラックスした状態で遊べるよう配慮することが望ましいです。
犬が唸る問題行動の予防と対策
唸る原因を見つける方法
犬が唸る理由を解明するには、犬の行動や状況を丁寧に観察し、犬のストレスや不安を把握することが必要です。
犬が唸る要因は犬ごとに異なりますが、ストレスや不安が主な引き金となることがよくあります。
たとえば、犬が唸るタイミングや状況を観察することで、何が唸りの元凶であるのか理解することが可能です。
唸る要因を特定したら、その要因を除去したり、状況を改良することで問題行動を改善することができます。
これらのことから、唸る原因を見つける方法は、犬の行動や状況を観察し、犬のストレスや不安を理解することと言えます。
唸りに対する適切なしつけのポイント
唸りに対する適切なしつけのポイントは、犬の感情を理解し、強引に触らず、状況に応じた対応をすることが重要です。
犬が唸る理由は多種多様であり、無理に制御しようとすると逆に犬のストレスが増してしまうことがあるからです。
たとえば、犬が恐怖を感じて唸っている場合、無理に触ることで犬の恐怖心が増し、問題行動が悪化する可能性があります。
そのような場合は、犬の感情を理解し、無理に触らず、犬が落ち着くまで待つことが重要です。
また、犬が遊び中に唸っている場合は、遊びの方法を見直し、興奮を抑制するように調整することが効果的です。
つまり、唸りに対する適切なしつけのポイントは、愛犬の様子を観察し、その状況に応じた対応を行うことです。
犬の気持ちを理解する重要性
犬の感情を理解することは、問題行動の予防や改善に欠かせない要素であり、犬との良好な関係を構築するために大切です。
犬の感情を理解することで、犬が感じているストレスや不安を緩和し、問題行動の予防や改善につながります。
たとえば、犬が家族に対して唸る場合、犬が何らかの不安やストレスを感じている可能性があります。
そのような場合では、犬の感情を理解し、無理に触らず、犬が落ち着くまで待つことで問題行動の改善に繋がります。
また、犬が遊びながら唸る場合は、犬の興奮を抑えるように遊び方を調整することが重要になります。
つまり、唸る原因が何であれ、犬の感情を理解することは、問題行動の予防や改善に必須ということです。
室内におけるストレス軽減方法:室内環境を整えること
犬にとって居心地の良い室内空間を作るためのコツとポイントは、以下のとおりです。
- 個別のスペースを設ける
- 犬用ベッドを配置する
- 適切な温度と照明
- 音の管理
- 安全性を確保する
以上のように、犬の居心地の良い空間を作るためには、犬が安心してリラックスできる環境を作ることが必要です。
それにより、犬は来客時でも安心して過ごすことができ、唸ることも少なくなるでしょう。
それぞれ解説します。
個別のスペースを設ける
犬には、自分だけの安全な場所が必要です。
その場所は、他の人やペットから遮断され、犬が自由に出入りできる専用のエリアである方が望ましいです。
これは特に来客時に重要で、犬がストレスを感じたときに退避できる場所があると、犬は安心します。
犬用ベッドを配置する
犬用ベッドは、犬がリラックスできる場所を提供します。
犬の大きさに適したサイズのベッドを選び、犬が好きな素材や形状のものを選ぶと良いでしょう。
また、ベッドは静かであまり人目につかない場所に設置すると、犬はストレスを感じにくくなります。
適切な温度と照明
犬が快適に過ごすためには、適切な温度と照明が必要です。
犬は人間と同じく、あまりに暑すぎたり寒すぎたりするとストレスを感じます。
また、明るすぎる照明も犬にとっては不快です。適度な暖かさと落ち着いた照明が犬にとってリラックスできる環境を作り出します。
音の管理
騒音は犬のストレスを高める可能性があります。
テレビの音量や音楽、外からの騒音など、適切な音量を維持することが重要です。
また、突然の大きな音がないようにするため、扉を静かに閉めたり、家具を動かすときは気をつけたりすると良いでしょう。
安全性を確保する
犬のスペースは、安全でなければなりません。
電気コードや危険な物品は犬の手の届かない場所に保管し、犬が怪我をする可能性のあるものは取り除くことが大切です。
また、犬が自由に動けるための十分なスペースを確保することも重要です。
Q&A
Q1: なんでうちのワンちゃん、よく唸ってるの?
A1: 犬が唸る理由はさまざまで、警戒や恐怖を感じるとき、自分や領域を守りたいとき、楽しい・嬉しいとき、要求を通したいときなどが考えられます。犬の唸りの原因を把握し、適切な対応を行うことが大切です。
Q2: ワンちゃんが唸るの、どうやって止められるの?
A2: 犬が唸る理由を見つけ、適切なトレーニングや環境整備を行うことで、唸りを減らすことができます。犬の気持ちを理解し、無理に近づいたり叱ったりせず、冷静に対処することが大切です。信頼関係を築くことで、犬の心身の健康も保たれ、唸りが減ることが期待できます。
Q3: 唸ってるワンちゃんに、どう接したらいいの?
A3: 犬が唸っているときは、慌てず冷静に状況を把握し、犬の気持ちを理解することが大切です。無理に近づいたり、叱ったりすることは避け、適切な対処法を行いましょう。犬との信頼関係を築くことで、犬の心身の健康が保たれ、円滑なコミュニケーションが可能になります。
唸ることには理由があり、愛犬からのメッセージ
犬が唸ることには、何かしら理由が存在します。
そしてそれは、「愛犬からのメッセージ」です。
そもそも「唸る」という行為は、彼らが何らかの感情や意図を伝えたいときに行うコミュニケーション手段の1つです。
唸る理由としては、警戒や恐怖、自分や領域を守りたいとき、楽しい・嬉しいとき、要求を通したいとき、ストレスを感じるとき、優位性を示そうとするとき、遊んでいる最中などが挙げられます。
そのため、まずは愛犬が唸る理由を理解し、それに応じた対応を行うことが大切です。
この際、飼い主が気を付けるべきことは、犬が唸る際に慌てず、冷静に状況を把握し、犬の気持ちを理解することです。
無理に近づいたり、叱ったりすることがかえって犬のストレスを高め、問題行動を悪化させることがあります。
つまり、犬が唸ることを理解し、適切な対応を行うことが、問題行動の改善策となり、愛犬との幸せな日々を過ごすための鍵となります。
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